くらし 今、知っておきたい「認知症」(2)

誤解や偏見を無くし、認知症の人を支え、誰もが安心して過ごせるまちをつくるには、あなたの理解・協力が必要です。

■オレンジサポーターになって活動しませんか
▼オレンジサポーターって何するの?
オレンジサポーターは、認知症の人だけでなく、誰に対しても、いざというとき気軽に相談できる身近な存在です。地域での見守りや声かけをしながら、必要に応じて相談窓口を紹介するなどの、ボランティアとして活動に協力していただきます。

▼オレンジサポーターになるには?
認知症サポーター養成講座を受ける

認知症サポーターになって活動する!

オレンジサポーター養成講座を受ける

オレンジサポーターになって活動する!

▼認知症サポーター養成講座
認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かく見守る応援者「認知症サポーター」になるための講座です。認知症サポーターは、自分のできる範囲で活動します。

○講座の内容(1時間30分)
・「認知症とともに生きる」とは
・認知症を理解する
・相談先を知る、生活を支える制度を知る
※2月の養成講座の日程は、本紙15ページに掲載しています。

▼オレンジサポーター養成講座
認知症サポーターの中で、ボランティアとして活動に協力できる人が対象の講座です。身近な相談相手としてのスキルが身につきます。

○講座の内容(2日間)
・認知症を理解する
・社会資源や関係機関を知る
・認知症カフェの模擬体験やスローショッピングについての座学、ココいるシールを用いた演習

▼研修でのさらなるスキルアップ
車椅子の操作を体験したり、介護予防や介護保険、薬のことを学習したりするなど、定期的に研修を行い、サポーターとしてスキルアップに努めています。

▼市事業への協力
○認知症カフェ
スタッフとして、参加者と一緒に創作活動をしたり、参加者のお話をゆっくり聞いたりしています。また、自治会などで認知症カフェを開催している人もおり、地域の集まりが少なくなった今、語り合える貴重な機会となっています。

○スローショッピング
ゆっくり、楽しく、安全に買い物ができるよう手伝いをしています。

○アルツハイマーデー
街頭でのチラシ配布など、認知症に対する正しい知識の普及啓発を行っています。認知症は誰にでも起こりうること、偏見を持たず同じ地域の一員として分け隔てなく暮らすという理念を広めています。

■11月23日に開催しました 認知症市民セミナー
認知症だっていいじゃない!地域で安心して過ごせるやさしいまちづくりをめざして!
講演:社会の一員として 認知症とともに幸せに生きるために
講師:大野正人(まさひと)氏(かづの厚生病院精神科医師)
11月23日に文化の杜交流館コモッセで開催した認知症市民セミナーに160人が参加しました。
講演では、認知症の正しい知識や受診時の診療の流れのほか、認知症の人への対応について、具体的な事例を交えながら分かりやすく話していただきました。また、自分や家族が認知症になった時は、かかりつけ医や地域包括支援センター、行政などの専門職に相談すること、頼れる仲間をつくること、家の中と外に自分の居場所をつくることなど、認知症と共に生きるために必要なことが紹介され、参加者は熱心に聞き入っていました。

▼セミナー参加者の感想
・認知症を取り巻く現状がよく分かりました。日々、さまざまなことが医療の発展と共に分かってきて、対応も変化していると思います。誰が認知症になっても、怖がらずに生活できるような社会になってほしいです。
・先生の声、言葉が本当に優しく、患者にも同じように対応してくださっていることが分かりました。安心して受診できます。
・認知症の旅の準備ができれば、認知症も怖くないと思えたし、認知症だっていいと思えました。
・もし自分が認知症になった時、「してほしい」と思えるようなケアをするという言葉が印象的でした。
・まだ遠い先のことと考えていましたが、これから先、自分にも起こり得ることだと実感しました。
・認知症の理解とその対応は、地域や家族の力も必要であることが伝わりました。
・一人でも多くの人が、他人事ではなく自分事として認知症について興味を持ってくださることが、前進だと思います。地域での連携。一人で抱え込まず、周りに安心して頼ることのできる場所づくりを、微力ながら努めていきたいと改めて思いました。

このセミナーの内容は、「グラフィックレコーディング」でまとめ、福祉保健センター廊下に展示しています。ぜひご覧ください。

問合せ:あんしん長寿課介護予防班
【電話】30-0103