- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県山形市
- 広報紙名 : 広報やまがた 令和7年11月1日号
■~東消防署蔵王温泉出張所が生まれ変わりました~
蔵王温泉地区の皆さんをはじめとする市民の皆さんの安全・安心をこれまで以上に守るため、令和7年11月1日から新たな出張所の運用を開始します。
▽新出張所の活用で期待される効果
(1)災害対応能力の強化
次のような訓練ができる訓練場を整備し実践的な訓練を行えるようになったことで、観光・登山客の冬山遭難事故、雪崩などに対して、より迅速で的確な災害対応が可能になります。
・山岳事故対応訓練場を活用した専門的な訓練
・重機訓練場を活用した土砂災害訓練
・林野火災対応消火訓練
・雪崩などによる埋没者の捜索救助訓練
(2)初期対応の強化
新出張所では、高規格救急車を活用した消防本部9隊目の救急隊を新設し、増加傾向にある山岳事故に対応するため、蔵王小隊を火災対応と併せて山岳救助兼務隊として運用します。また、ヘリポート設置により、早期医療の提供や救助・林野火災消火活動などの対応が迅速になり、被害の拡大を抑えることができます。
(3)市民や観光客の安心感の向上
地域に身近で災害に強い消防拠点が整備されたことで、住民の皆さんはもちろん、蔵王を訪れる観光客の方々にとっても安心感が高まります。日常生活から観光まで、安心して過ごせる地域づくりにつながります。
▽移転建て替えの背景
蔵王温泉地区は、観光客が多く訪れ、冬季には雪崩や冬山遭難事故などによる災害リスクが高まる地域です。また、旧蔵王温泉出張所(蔵王温泉堰神)は、土砂災害警戒区域内に位置し、建物の老朽化も進んでいたため、耐震化が必要とされていました。こうした課題を踏まえ、より迅速かつ的確な消防・救急活動を行うため、移転建て替えを決定しました。
新出張所は、災害時の活動拠点としての機能を整備し、地域特性を踏まえたあらゆる災害に対応できるよう主に次の2つに重点を置き、整備しました。
・地域特性に対応した初期対応などの災害対応能力の強化
・隊員の活動環境の改善
〈施設概要図〉
※詳しくは本誌7ページをご覧ください。
「常時使用できるヘリポートを整備したことで、重症患者の搬送や救助活動をより早く行うことが可能に。また、地域特有の事故に備え、実際の地形を生かした訓練場を整えたことで、土砂災害を想定した重機訓練や急斜面での救助、雪崩事故の対応を日常的に訓練できるようになりました。」
・常時使用可能なヘリポート!
・蔵王特有の災害に備えた訓練が可能に!
〈フロアマップ〉
※詳しくは本誌7ページをご覧ください。
「車庫と出動準備室・事務室を直接つなぐ動線設計により、出動までの時間を短縮でき、より早く現場に向かえるようになりました。また、救急出動後の感染症対策として、資器材をすぐ洗浄できる専用室や女性職員専用エリアも備え、職員が安心して万全の状態で活動できる環境も整っています。」
東消防署蔵王温泉出張所
住所:〒990-2301 蔵王温泉1195-1
【電話】694-9244
【FAX】694-9850
[施設の概要]
鉄筋コンクリート造平屋建
建築面積:843.47平方メートル
延べ面積:784.69平方メートル
敷地面積:7,969.42平方メートル
[アクセス]
山交バス蔵王温泉行き童子平バス停徒歩1分
問合せ:消防本部警防課
【電話】634-1197
