文化 文化財・歴史 アラカルト

~新庄開府400年(2025年)に向け、文化財・歴史アラカルト新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第34回 秀吉の御検地目録帳/市指定有形文化財(古文書)

御検地目録帳とは、領内の検地の結果をまとめた帳簿です。新庄藩初代藩主戸沢政盛の叔父である角館城主戸沢光盛が、豊臣秀吉より賜った御検地目録帳の末尾には、秀吉の朱印が押印されています。
この資料によると、出羽国角館領にある41の村の合計石高が、約44350石であったことが分かります。これらの領地は1592(文禄元)年に光盛が亡くなった後、当時8歳の政盛が継ぎました。その後、1602(慶長7)年の常陸国松岡への国替えまで、約10年間にわたり政盛が統治しました。
この御検地目録帳は、新庄藩が成立する以前の戸沢家を知る、貴重な資料となっています。

※1検地 田畑の面積や収量高の把握のために、領主が農民の田畑を調査すること
※2石高 その土地の標準の収穫高

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