文化 縄文時代の生活の痕跡 馬神昭和新田遺跡の発掘調査

主要地方道長井大江線大谷工区の整備に伴い、馬神地内で公益財団法人山形県埋蔵文化財センターによる「馬神昭和新田遺跡」の発掘調査が行われました。
調査は遺物が発見された730平方メートルを範囲に5月から8月8日まで実施。遺跡からは、縄文時代晩期(約2,600年前)に作られたと考えられる深鉢形土器(ふかばちがたどき)や、縄文時代中期(約4,500年前)に相当する縄文の女神※と類似した土偶の破片などが発見。このほか、石匙(いしさじ)(ナイフ)や磨製石斧(ませいせきふ)なども確認されました。
遺物が調査区の北半部から多く出土していることから、遺跡の中心部はさらに北側に存在している可能性が考えられます。今後、北側の調査を進めることで、縄文時代以降の人々の暮らしがさらに明らかとなることが予想されています。
※舟形町西ノ前遺跡から発見された国宝土偶