- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひまち 令和7年8月号
―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―
■第28回 山神社(杉山)
所在地:杉山集落の北部、杉山公民館の隣に建つ
祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)で、明治6年(1873)には杉山村の村社(そんしゃ)になっています。いつ頃からあるのかは分かりませんが、地区内の清水が湧出(ゆうしゅつ)する所に水神として祀(まつ)った石堂には享保(きょうほう)19年(1734)4月19日村中とあり、杉山には戦国時代の楯跡(たてあと)や、米沢藩との国境(くにざかい)で松山藩の番所があったことなどから、それ以前から山神社の崇拝(すうはい)があったものと思われます。
明治24年(1891)5月に火災により社殿が全焼し、翌年3月に再建されており、さらに昭和54年(1979)3月には強風で境内(けいだい)の杉の大木が倒れ、社殿も倒壊(とうかい)し、翌年5月には再建されるなど、地区民の信仰のあつさがうかがえます。
◇ウサヒのゆるっと解説
堂内に掲(かか)げられた、文久(ぶんきゅう)元年(1861)に奉納(ほうのう)された俳額(はいがく)には仁和足(にわたり)大明神とあり、川辺の集落で最上川の舟運(しゅううん)との関わりも考えられるんだよ。また、最近では地区内にあった神明(しんめい)神社が山神社に合祀(ごうし)されているんだよ。