- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県金山町
- 広報紙名 : 広報かねやま No.746 2025年2月号
何といっても金山校の魅力は、小規模校ならではの良さを活かした取り組み小規模校だからこそやれることがたくさんあります!
■金山校魅力化で若者に選ばれる町づくりを目指して
金山校魅力化コーディネーター 三上準一(みかみ じゅんいち)
令和2年に「金山校魅力化地域連携協議会」が設立され、金山校の魅力化を進め、入学者数の増加を図り、結果として金山町の活性化につながる事業推進の母体となりました。主に小規模高校の活性化を積極的に進めている小国町や遊佐町の視察、金山校地域サークル「僕達杉の子元気な子」の地域活動、金山校・金山中学校の保護者対象のアンケートの実施、全国小規模高校サミットへの参加支援などを実施しました。
令和3年の協議会でのワークショップでは「金山校の強み」について熱く語り合い、大きく2つに絞りました。一つ目は、金山校の生徒は一人一人が主役になれるということです。「金山タイム」など町を舞台として、いきいきと活動し、学ぶことができます。二つ目は、全国で活躍している金山校スキー部です。インターハイでの優勝や全国大会での活躍の他に、意欲的に練習に取り組む姿は金山校の誇りです。この2つの強みを活かし、最上地区内や村山地区、さらには秋田県や福島県、宮城県の中学校を回り、生徒の募集を行ってきました。さらに、(一財)地域・教育魅力化プラットフォームの「地域みらい留学」に参画し、インターネットや東京での合同学校説明会に参加し、全国の中学生や保護者に、金山町と金山校の魅力を語り、金山校の見学や入学に結びつけしました。令和5年には「金山校みらいサポート町民会議」を発足し、金山校魅力化の事業推進により、全国の若者が金山町を知り、足を運び、住み、活動する交流人口や関係人口となり、金山町が「若者に選ばれる町」となっていく事をこの会で確認しました。町民の皆様に、この考えをご理解頂き、金山校の生徒と共に活動して下さる方が増えることを願っています。
■中高連携による取り組み
金山校 教諭 明石 敦志(あかし あつし)
平成13年より金山中との連携型中高一貫教育が始まり、20年以上続いています。併設型のイメージが強いかもしれませんが、連携型の中高一貫校は県内では金山校と小国高校だけです。発足当初は「地域学習」と「国際理解教育」の二本柱でスタートしたときいております。「金山タイム」の講座に様々な国の文化があるのも、英語科教員が金山中に派遣されているのもそこに端を発しています。当初は今よりも中高生の交流の場が多かったそうです。現在私は、ALTのジャリン先生と毎週中学校を訪問し、中学生全学年のパワーに圧倒されつつも楽しく英語の授業をさせて頂いています。また、中学校の先生方と協力し英語弁論・暗唱大会や英検面接をお手伝し、入賞者が数名出たことは嬉しい限りです。
中学校では金山校掲示板を設置してくださり、中・高双方でHPにリンクを貼っています。他にも、7月のインターンシップ、夏のチャレンジ講座(金山中三年生全員)、11月の小中高合同職業体験学習、12月の金山中での「卒業研究III」成果発表会、2月の連携型入試、高校0(ゼロ)学期の取り組み、スキー部の中高合同研修、産業まつりで有志による協働活動などを実施し、教員の交流として中高教職員合同研修会、研究授業の相互参観、中高連携特別支援教育支援員配置なども行っています。アメリカ・ハワイ出身のジャリン・コレア先生は、金山校、金山中、真室川校の3校に勤務し早3年目。自然豊かなところが母国に似ていると、今では第二の故郷になった日系5世。昨年の産業まつりでは、スパムむすびを中高生、ALT達と作り無料配布し募金活動を行いました。冬に義捐金を携え山火事で壊滅的な被害を受けたマウイ島に里帰りし復旧作業に参加しました。町の方々には感謝の気持ちで一杯です。この2年半で全都道府県制覇目指し旅をしたり、ムエタイで優勝したり、中高生にアメフットを教えたり、サーフィンをスノボに変え冬を堪能したり、ラーメン通になったりと、実に日本を満喫し、日本語も上達しました。コンピュータが専門で、授業でも生成AIやICTを活用しています。毎日町内を走っているので気軽に「アロハ」と声をかけて下さい。
また、金山校のHPに(小)中高連携紹介ページを作成しましたので、ご覧いただけると嬉しいです。
■クロスカントリースキー部
金山校クロスカントリースキー部は全国大会強豪校で、昨年はインターハイ、国スポともに男子リレーで3位入賞を果たすことができました。今年は県外出身者も迎え入れ男女9名で全国一を目指します。
■町からの手厚い支援・町との連携
地域学習や主権者教育、ボランティアの他、町と協力した活動を実施しています。
・金山校みらいサポート町民会議の開催
・「金山タイム」の補助
・路線バス通学者の定期券補助
・高大連携事業(上級学校見学の補助)
・乳幼児ふれあい体験の講師派遣
・各種町内ボランティア活動
・金山校地域探究サークル活動支援補助
・金山町みらい留学学生寮補助
・地歴公民の授業(町の史跡巡り)
・金山町模擬議会
・金山町づくりフォーラム
・選挙の出前講座・模擬選挙
■貢献活動
全校除雪ボランティアの他に、部活動ごとにも積極的に奉仕活動に取り組んでいます。今年は、町制施行100周年記念事業への協力も行いました。
■金山タイム
「金山タイム」は全学年が年4回、11講座の中から好きな講座を選択し、地域の匠から様々な技を学びます。内一回は中学校との合同開催を実施しています。
■キャリア教育の充実
進路に応じた3つの学習モデル(教科選択)の成果と手厚い支援が認められ、令和4年に第14回キャリア教育優良学校文部科学大臣賞に表彰されました。
■子ども達の学びや地域活動へご協力をお願いします
小学校での体験活動、中学校や金山校のインターンシップや職業体験学習「プロジェクトK」、「金山タイム」などに皆様から多大なご協力をいただいており、児童・生徒の愛町心の醸成に大きく役立っています。今後も日常的に生徒が町民と語り合い、活動できる場の創出のため、ぜひ皆様のアイデアもお寄せください。
■いきいきとした学びを核に町づくりの新しい形
町では園・小・中・高の教育機関や地域の人々が共に学び、活動することで子どもも大人も元気になれる町づくりを目指しています。この活動を支えるのが「金山校みらいサポート町民会議」や「金山教育コンソーシアム」です。教育関係者や青少年育成団体、商工団体、各年代の代表が集まり、学びを中心にした町づくりを進めてまいります。
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問合せ:
金山町教育委員会【電話】32-0075【FAX】52-2903
新庄南金山校【電話】29-2886【FAX】52-3575
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