健康 町立金山診療所だより ほっとクリニックvol.196

町立金山診療所 診療放射線主査 柴田 寿彦

■画像診断を妨げる因子
医療施設内における画像を取り扱う検査は、ほとんどと言っていいくらい放射線部門が関わっています。近年、検査装置の精度が良くなったこともあり、患者への負担も著しく軽減したように思います。ある程度、衣服を着用した状態での検査が出来るようになりましたが、放射線の検査においては、エックス線の透過度の低い物質(金属・プラスチック等)を身に付けていた場合、それが画像に写ってしまい、読影の妨げとなります。また、電磁波と磁気を用いるMRI検査においては、金属は勿論のこと、磁気カード等は医療事故の原因となります。施術者は十分に注意して検査に取り組んでおりますが、衣服の内部までは直接確認することは出来ません。
検査を受ける方へは、その都度身体から外すようお願いしているのですが、それでも外し忘れ等がおき、検査に支障をきたす場合が時々あります。放射線被ばく等のリスクのある検査であること、また、検査結果を左右することにもなりかねないということを考慮し、検査にご協力をよろしくお願いします。

町公式ホームページでは、毎月の外来担当医を掲載しています。ぜひご活用ください。