- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県飯豊町
- 広報紙名 : 広報いいで 2025年6月号
◆計画の位置づけ
「地域福祉計画」は、町の最上位計画である第5次飯豊町総合計画の福祉分野における確実な実現を目指す「福祉の基本計画」としての位置付けとします。
「地域福祉計画」は地域福祉推進のための理念や体制をつくり、「地域福祉活動計画」はそれを実行するための住民の活動・行動のあり方を定めます。
◆計画期間
2025年度から2029年度までの5カ年とします。
◆基本理念
今日の地域福祉を取り巻く環境は、人口減少、地域社会や経済活動の担い手不足などの社会環境の急速な変化に伴い、地域でのつながりの希薄化や人々の価値観およびライフスタイルの変化などを背景に、福祉ニーズが多様化しており、地域で課題を解決していくためには、住民が相互に人格と個性を尊重し合いながら参加し、共生する地域社会の実現が求められています。
そのような中で、第2次計画では、子どもから高齢者まで、世代や性別を超えた交流と助け合いの中で、住民一人一人が支えたり、支えられたりの「おたがいさま」の心をもって、地域づくりに参加することを基本理念に掲げていました。新たな計画においてもその内容を踏襲し、既存の福祉施策のさらなる充実とともに、お互いの多様性を認め合い、お互いを思いやる福祉教育、悲しんでいる人、苦しんでいる人たちを助け合う福祉活動の推進を図ります。
また、一人一人が役割を持ち、地域や福祉への関心を高め、つながり、支え合うことで、住民が主役となって共に生きる「誰一人取り残さない地域共生社会の実現」を目指していきます。
■スローガン 共につながり生きていく 孤立をつくらない地域づくり(抜粋)
◆基本目標1 思いやりの心と福祉を支える人づくり
◇福祉意識の醸成
・インクルーシブ(全ての人が共生する)理念と福祉意識の啓発
・保健福祉に関する学びの場の提供
・福祉教育などの推進
◇社会福祉分野および地域活動の担い手となる人材育成
・健康の自己管理に向けた普及啓発の充実と支援の強化
・在宅高齢者の食生活支援の担い手養成
・除雪支援の担い手育成・介護予防リーダーの養成
・認知症サポーターの養成
◇ボランティアなどの社会福祉活動支援
・ボランティアセンター機能の充実、各種ボランティア養成、活動継続に向けた支援、除雪ボランティアへの支援
・住民向け福祉講座、シンポジウムなどの開催
◆基本目標2 安心を高める仕組みとサービスの基盤づくり
◇地域の居場所・活躍の場づくり
・民生委員児童委員の活動支援
・老人クラブやサロン、いきいき百歳体操への活動支援
・地域住民などが集う交流拠点の整備、子どもの遊び場の確保
◇地域活動団体や関係機関、行政などの多様な主体の連携・協働の仕組みづくり
・介護サービスの質の向上
・障がいのある方の就労後の支援体制の整備
・農業と福祉の連携による障がいのある方の社会参加の推進
・買い物弱者などへの支援・高齢者などの住の確保に関する支援
・生活支援サービスの体制整備
・家族介護者などへの支援
・冬期間の安全、安心な暮らしを実現するための除雪体制整備
◆基本目標3 住み続けたいと思える生活環境づくり
◇地域住民に対する相談支援体制の整備
・民生委員児童委員の適正配置・相談実施体制の充実
・障がい者の地域生活支援拠点の整備
◇必要な支援を適切に利用できる仕組みの確立
・障がいのある児童、生徒に対する合理的配慮の促進
・免許返納者および移動困難者に対する適切な交通サービスの提供
・ひとり親家庭への支援の充実・子育て支援サービスの推進
◇権利擁護や成年後見制度の推進
・成年後見制度の利用のための支援強化および普及
・児童虐待の防止や対応に向けた体制などの整備
◇防犯・防災に強いまちづくりの推進
・地域住民などとの協働による安全、安心なまちづくり
・避難行動要支援者支援制度の推進
◆基本目標4 支え合い・助け合う関係づくり
◇保健・医療・福祉が連携した総合的なマネジメントの推進
・生活支援サービスの充実・身近な福祉総合相談窓口の設置
・高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施
・自殺対策の推進とゲートキーパーの養成
◇見守り・支援体制の充実
・見守り、助け合いネットワークづくり
・ひきこもり問題に関する相談支援(参加支援)
・子どもの貧困対策と子ども食堂事業の推進
◇複合化した地域課題を解決するための体制づくり
・要援護者ニーズ把握
・地域福祉コーディネーターの育成、配置
・包括的な支援体制整備・空き家対策の強化
・飼い主とペットを取り巻く問題への対応
問合せ先:
町健康福祉課福祉室【電話】86-2233
(社福)飯豊町社会福祉協議会【電話】72-3353