くらし いいで人の力をまちの力に!~輝く町民にインタビュー~

このコーナーでは、町内外で活躍する町民の方に活動や町への思いをお聞きします。中津川地区で農家民宿を営む伊藤和憲さん(岩倉)を紹介します。

◆人と食と心をつなぐ場所でここでしかできない体験を
今回お話を伺ったのは、中津川地区で農家民宿を営む伊藤和憲さん。料理やおもてなし、人と話すことが好きな伊藤さんは、民宿を通して中津川地区を元気にしたいという思いで民宿をはじめました。農家民宿をする上で大切にしていることをこう語ります。
「地元食材を使った料理を提供することを心がけています。山菜や、宇津沢カボチャ、雪室ジャガイモなど、その時に採れた新鮮なものをふんだんに使い、心のこもった食事を提供しています」。
ある時、地元の味を食べてみたいというお客さんの要望があり、煮物や山菜料理を並べたところとても喜んでいたと言います。
「食文化や生活を体験してもらい、中津川地区を存分に体験してほしいです。宿泊中には農作業や菅笠づくりなど、この土地ならではの体験も用意しています。一緒に畑に出たり、夕飯を囲む時間は観光以上の思い出になります」。
また、宿を訪れた人の多くが「料理がおいしかった」「とても楽しい時間を過ごせた」と満足そうに話し、中には毎年のように訪れるリピーターもいるそうです。
「特別なことをしなくても、たわいのない会話をしたり、体験をすることで日常を忘れてリラックスしてもらえることがあるんです」。
それぞれのお客さまに寄り添い、心のこもったおもてなしを大切にし、一人一人の気持ちに丁寧に向き合うことを何より大切にしている伊藤さん。食事の時間や畑でのひとときも、単なる体験ではなく、心の交流の場として捉えているからこそ、訪れた人たちは深い満足感を得るのでしょう。この温かさが、多くの人の心をつかんでいる理由の一つなのかもしれません。

11月号に続きます