- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県
- 広報紙名 : つながる ふくしま ゆめだより 令和7年2月号
福島県内で夢に向かって新たなチャレンジをしている方、地域を盛り上げるために頑張っている方を紹介します!
■逆境を乗り越え育てたオリーブでふくしまをもっとおいしくヘルシーに。
いわきオリーブ株式会社
代表取締役
木田(きだ)源泰(もとやす)さん(いわき市)
イタリアンをはじめ、さまざまな料理に使われているオリーブオイル。その原料であるオリーブを故郷のいわき市で育てているのが木田さんです。
以前は広告関係の仕事に就いていましたが、49歳で退職をして就農しました。「仕事で移動中、耕作放棄地が増えていることに気づきました。実家が農家であることもあり、地域に貢献したいと考えました」と木田さん。そこで目を向けたのが“平和・復興”の象徴ともいわれるオリーブ。いわき市をオリーブの産地にしようと、2010年にオリーブ研究会を発足、その秋に試験栽培を開始し、翌年3月に苗の成長を確認した矢先、東日本大震災が発生しました。出荷できないのでは︱。と落ち込みましたが、復興ボランティアの方々に背中を押され、2013年に本格的な栽培をスタート。当初は15箇所で500本という規模でしたが、今では市内外に栽培者が増え、園地は関係者を含めると約4000本が栽培されています。2016年からは搾油(さくゆ)を始め、オリーブの加工や、お茶や塩漬けなどの商品の開発・販売も行っています。
「オリーブには抗酸化作用があり、健康に良いとされています。加えて、シェフとの交流を通じ、和食とも相性がいいことが分かりました。健康指標が低い福島県だからこそオリーブの健康成分の優位さを伝え広めていきたいです」と語る木田さん。オリーブオイル作りにかける情熱はますます熱を帯びています。
問合せ:いわき市平字権現塚31-5
【電話】0246-23-3447