- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県
- 広報紙名 : つながる ふくしま ゆめだより 令和7年2月号
■刺し子の一針一針に込める家族への深い愛情
ー南郷刺し子[南会津町]ー
南郷刺し子の代名詞ともいえる刺し子絆纏(はんてん)は明治初期まで作られていました。妻が夫や息子のために一針一針、刺し子紋様に思いを込めて刺したもので、男衆はそれを着て村の共同作業に出かけていきました。晴れ着の絆纏は、女性たちのひそかな自己表現の場でした。南郷刺し子会では、この文化のすばらしさを伝えるため、毎年、企画展と南郷地域文化祭で、刺し子の作品を展示しています。また、依頼を受け地元高校で南郷刺し子の歴史や技術を授業で教えるといった活動もしています。南郷刺し子会の馬場(ばば)純子(じゅんこ)さんは「この文化を継承し、次の世代に伝えることが私たちの使命です」と穏やかな瞳に熱い思いを込めて話していました。
問合せ:南郷刺し子会事務局(南会津町観光物産協会南郷支部内)
【電話】0241-64-5811