文化 みんなのひろば~ふるさとの遺産 No.369

-学校の今昔-
第一小学校 その1(明治9年・明治31年)

明治6年、須賀川町では、江戸時代に本陣を務めた藤井家の屋敷を間借りして「須賀川小学校」が開校しました。これが現在の第一小学校です。
岩瀬管内初の小学校である須賀川小学校には、明治9年の明治天皇東北巡幸の際、木戸孝允(たかよし)が学事視察に訪れています。明治16年には管内初の高等科が設置され、八幡町(現在の市役所の敷地内)に建設された12教室・約1200平方メートルの広さの校舎は、当時では大型のものでした。
須賀川小学校では、隣接する市町村からも高等科の児童を受け入れたため、明治7年に155人だった児童数は、明治20年には900人にまで増加しました。
明治25年に発生した須賀川大火などにより財政的にひっ迫している中でも、町では明治35年まで4度にわたる校舎の増改築を行っており、町民たちの教育にかける熱意がうかがえます。

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