- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県田村市
- 広報紙名 : たむら市政だより 令和7年10月号
平均正答率(%)による福島県平均・全国平均との比較

※中学校理科は、CBTで実施しており、IRT(Item Response Theory:項目反応理論)を用いて結果分析をしています。IRTは各児童生徒が異なる問題を解き、多くの問題を使用し、幅広い領域・内容等での分析が可能です。500を基準とした得点で表されています。
4月17日に実施された全国学力・学習状況調査は、例年実施されている国語、算数、数学がペーパーベースで、中学校理科と質問紙調査がタブレット端末によるコンピュータベースで実施されました。結果は、表のとおりです。
平均正答率比較では、小学校の国語科、算数科、理科ともに、全国と県の平均正答率を下回る結果となりました。国語科は、「言葉の特徴や使い方に関する事項」の問題で全国の正答率を上回りました。一方、「話すこと・聞くこと」で課題が見られました。算数科は、「数と計算」「測定」「データの活用」で課題が見られました。理科は「『地球』を柱とする領域」の問題で概ね全国平均でした。一方で「『エネルギー』を柱とする領域」に課題が見られました。
中学校の国語科、数学科、理科全ての教科で、全国と県の平均正答率を上回る結果となりました。国語科は、全ての領域の問題で全国の正答率を上回りました。数学科は、「数と式」の問題で全国の正答率を上回りました。一方、「図形」に課題が見られました。理科はIRTを用いての実施となり、「『生命』を柱とする領域」で正答率が高く、「『エネルギー』を柱とする領域」に課題が見られました。
学力向上には、児童生徒にどのような資質・能力を育ませるのかを明確化した上で、問題発見・解決過程を自ら遂行できるように、主体的・対話的で深い学びの授業実現が重要です。市教育委員会では、今回の結果を受けて、教員の授業研究会や田村市独自の共通テストの作成、授業推進員を配置した得意伸長型の授業の実現、児童生徒の算数数学や英語の力を伸ばすための「たむらチャレンジ塾」「オータムマスマティクスキャンプ」を実施し、教員の指導力向上と、児童生徒の学力向上を図ってまいります。
