文化 伊達な国際交流員のつれづれコラム vol.98

「 神田おじさん 」Uncle James

私がどうやって日本や日本語に興味を持ったのかをお話しします。私には日本とオランダのハーフの神田(かんだ)おじさんがいます。彼は昭和14年に日本人の父とドイツ系オランダ人の母の間に生まれました。最初の7年間は太平洋戦争の影響により東京で軟禁状態で過ごさなければならず、家族はとても大変な思いをしました。その後、彼は東京大学とハーバード大学の両方に通い、私の人生のヒーローとなりました。
私が小さい頃、神田おじさんと叔母さんはよく仕事で日本に来ていました。彼らは、美しいケースに入ったマーカーセットや和柄の薄いガウンなど、お土産を必ず持って帰ってきてくれました。そこで、日本という国には特別な何かがあると感じ、ずっと訪れたいと思っていました。
大学に入学し、日本文学の英訳を読んだり、日本の有名な映画を見たりして、深く考えたことを紙に書き出しました。そこで、日本への興味がふつふつと湧き上がり、夏休みに初めて日本旅行をし、もっと日本に興味を持つようになりました。神田おじさんがいなければ、日本が私の目に留まることはなかったと思います。心から感謝しています。(イボンヌ)