- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県国見町
- 広報紙名 : 広報くにみ 令和7年3月号
■No.02 自然と向き合う仕事に挑戦
農業部門 中嶌涼輔(なかじまりょうすけ)さん
「昨年までIT関連の仕事をしていて、ITの進歩を肌で感じるうちに、自然と向き合う仕事にチャレンジしてみたいと思うようになった」と話す中嶌さん。国見町との出会いは、首都圏で開催した「就農フェア」というイベントで国見町のブースに立ち寄ったこと。「就農までの細やかな計画や受け入れ体制が整っていたこと、なにより説明してくれた職員さんの情熱と温かさに強く惹かれ、ここでなら新しい一歩を踏み出せるかも」と当時を振り返った。
中嶌さんは桃農家になるため、昨年4月から地域おこし協力隊として、桃農家の齋藤光弘さん(石母田)のもとで研修中。今は桃の剪定を学んでいる。
「農業1年目は、外の作業に慣れていないこともあり、体力的に厳しさを感じることが多くありました。そこで、基礎体力を上げるために密かにトレーニングを続け、8kgの減量に成功しました。おかげで作業が以前よりもスムーズに進められるようになりました」と嬉しそうに話してくれた。
「農業は、知識、体力、技術、経験が必要で、農家さんの凄さを日々実感しています。剪定ひとつにも、3年、5年、10年先を見据えて作業していて、その視点に驚きました。自分もその域に近づけるよう努力していきたい」と農家への敬意と今後の意気込みを力強く語った。
▽中嶌涼輔さん
神奈川県横浜市出身。前職はエンジニアとしてスマートフォン向けゲームを開発していた。令和6年4月より地域おこし協力隊に着任。
▽齋藤光弘さん
受け入れ農家として中嶌さんを指導。桃、ぶどう、あんぽ柿を生産。農業歴30年の大ベテラン。
▽Future ミライのハナシー私がこの町でやりたいことー
桃農家になり、個人販売に挑戦してみたい!
桃農家として一人前になるため、必要な知識、技術、体力、経験を積んで、将来的には自分の農園を持ちたいです。また、消費者に直接届けられる個人販売に挑戦してみたいです。
■No.03 誰もが〝クリエイター″に
関係人口創出部門 伊藤愛(いとうあい)さん
地域おこし協力隊として着任して2年目を迎える伊藤さん。幼少期からものづくりが好きだった伊藤さんは、大学卒業後、県内のタウン誌の編集部に勤務し、雑誌制作に携わる。また、大学で農業に触れた経験がきっかけで、宮城県白石市で友人と農業を始め、合同会社を設立。農家兼デザイナーとして活動。その後、SNSで国見町の地域おこし協力隊の募集を知り、「デザイナーのスキルで地域に貢献できる」と感じ応募。初年度は、町のPRを目的とした印刷物の制作に注力し、今年度はクラフトやアートのワークショップを開催している。
「ものづくりは、ハードルが高いイメージがありますが、やってみると意外とできるようになるし、自信に繋がります」と話し、誰もが気軽に作り手になれる場の提供を目指している。また、国見町には、若者同士が交流できる場が少ないと話し、若者が週末に集える拠点づくりにも取り組みたいという熱い思いを抱いている。地域に新たな風を吹き込む伊藤さんの挑戦は続く。
▽伊藤愛さん
福島県矢吹町出身。農家兼デザイナーとして活動。
令和5年4月より地域おこし協力隊として関係人口を増やす取り組みに従事。
町内のお気に入りグルメは「コライン」のクレープ。
▽Future ミライのハナシー私がこの町でやりたいことー
誰もが気軽に「作り手」になれる場を提供したい!
週末に楽しめるワークショップの拠点を作り、任期終了後も機会を提供し続けたいです。