- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県国見町
- 広報紙名 : 広報くにみ 令和7年5月号
■第二十五回 はげっぺと蛇
蛇たちの 大のにがては たばこのニコチン
ある夏の日、畑の草刈りをしていた男が、大きな蛇を見つけました。蛇はとぐろを巻いて日陰に隠れていました。男は「よし、いたずらしてやろう」と、近くにあった竹で蛇の口に突きつけると、蛇はパクリと竹をくわえました。
男は面白がって、蛇が苦手なたばこのヤニを竹の先につけて再び口に突きつけると、蛇は突然、スルスルスルーっと、竹を渡り、男の腕を渡り、男のそばをひょいと通り抜けました。
男はたまげて、尻もちをつきました。その後、男は蛇のたたりに遇い、三日三晩寝込んだそう。
はげっぺ(いたずらしたばか者)には、たたるというお話。