- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県西郷村
- 広報紙名 : 広報にしごう 令和7年4月号
■今回のテーマ「糖尿病について知ろう」
令和7年度は、「糖尿病の予防」を重点テーマとして、健康に関する情報をお届けします。
○糖尿病とは
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは、すい臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きをしています。
血糖の濃度(血糖値)が何年も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)に繋がります。
○血糖とインスリンについて
私たちが食事をすると、栄養素の一部は糖となって血液中に吸収され、血糖となります。血糖はエネルギー源として、筋肉、肝臓、脳、心臓などの細胞に取り込まれて利用されます。
このとき、インスリンは潤滑油のような働きをし、血糖の利用を助けます。インスリンの働きによって、血液中の糖の濃度は一定の範囲に収まっています。
○「インスリンが十分に働かない」原因とは?
糖尿病になると、インスリンが十分に働かず血糖をうまく細胞に取り込めなくなるため、血液中に糖があふれてしまいます。これには、2つの原因があります。
(1)インスリン分泌低下
すい臓の機能の低下により、十分なインスリンを作れなくなってしまう状態です。インスリンが不足すると、糖は、細胞の中に入ることができずに血液中にあふれてしまいます。
(2)インスリン抵抗性
インスリンの量が十分あるのに、効果を発揮できない状態です。運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になると、インスリンが働きにくくなるため、糖を効率よく細胞に取り込むことができず、血液中に糖があふれてしまいます。
○糖尿病には自覚症状がある?
糖尿病は、血糖値がかなり高くなければ症状が現れません。そのため、糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。日頃から自身の健診結果を振り返り、早い段階から予防に取り組むことが大切です。
次回は、「糖尿病に注目した村の現状」をテーマにご紹介します。
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