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- 自治体名 : 福島県楢葉町
- 広報紙名 : 広報ならは 第672号 令和8年1月号
町では第5次楢葉町地域福祉計画・第2次楢葉町地域福祉活動計画に基づき、「みんなで支え合い幸せを実感できるまち」を基本理念に掲げています。
今回は、北田地区にある就労継続支援B型事業所「社会福祉法人希望の杜福祉会ふたばの里」の松本善孝施設長(松館)と、ふたばの里で働く方たちが共同で生活しているグループホーム「同法人憩いの家」の猪狩久美子施設長(下小塙)にお話を伺いました。
※就労継続支援B型事業所とは、障がいや難病のため一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に就労の機会や生産活動の場を提供するための施設です。
◆インタビュー
▽現在の仕事に就くことになったきっかけは?
松本)20年程前、「ふたばの里」のオープニングスタッフの募集があり、福祉の分野に関心があったので応募しました。
猪狩)以前老人ホームで働いた経験があり、同じ福祉分野ということで知り合いから紹介してもらいました。
▽施設長はどのような仕事をしていますか?
松本)最も大切な仕事は、施設利用者の支援です。支援の一環として、利用者と一緒に作業することもあります。ふたばの里が製造販売する豆腐づくりも、利用者の作業の一つですが、作業開始時刻前の準備作業なども行います。他に施設管理や事務などの運営全般を担当しています。
猪狩)事務や施設管理も行いますが、やはり、利用者支援が大事です。憩いの家の利用者は、施設が暮らしの場所でもあるので、精神面も含めて生活全般に目を配りながらの様々なサポートが必要だと思います。
▽利用者の皆さんはどんな作業をしていますか?
松本)ふたばの里の利用者は現在24名で、憩いの家の入居者は5名です。憩いの家入居者も通所の利用者も、朝は9時30分から作業を開始します。
作業は所内で行う簡単な軽作業から、現場に赴いて行う作業まで様々な難易度があり、それぞれが無理なくできる作業をお願いしています。
古紙の分別作業や自動車部品の組み立ての一部を請け負ったり、役場からの優先調達制度による事務作業の依頼を受けたりもしています。
▽特に力を入れていることはありますか?
松本)現場の作業では、農業関係の事業者との提携、いわゆる「農福連携」に積極的に取り組んでいます。白ハトファームでさつまいも生産の手伝い、ナラハアグリで田植えの補助、ならはプラントファクトリーで苺の苗の剪定など、少し大げさな言い方をすると、楢葉町の農産品づくりの一翼を担っているのかもしれません。
他にも、特別養護老人ホーム「リリー園」でリネン交換や清掃といった「福福連携」の仕事も請け負っています。
▽ふたば支援学校との関係はいかがですか?
猪狩)震災前から生徒が現場実習に来ることがありました。卒業後に引き続き通所する人もいます。今年度からふたば支援学校が町内で再開し、今年も高校生が現場実習に来てくれています。
▽この仕事のやりがいをどんな時に感じますか?
松本)利用者の笑顔を見た時にうれしいと感じます。昨年3月に、憩いの家入居者の一人が一般企業(住鉱エナジーマテリアル)に就職しましたが、退所はさびしくもうれしい出来事でした。
猪狩)人によって速度は違いますが、いろいろなサポートをしていると、ある時、利用者の成長を実感することがあり、その瞬間によろこびを感じます。必ずしもみんなが自立できるわけではないのですが、それでも、みんな、確実に成長していると思います。ゆっくりとした成長の気づきと共有はこの仕事ならではだと思います。
▽何か町の皆さんに伝えたいことはありますか?
松本)農福連携をはじめ、授産品である豆腐製品の購入や利用者へのご理解とご協力をいつもありがとうございます。障がいと向き合いながら生きる様々な利用者がいるので、施設内でできる簡易な作業の依頼がたくさんあるとありがたいです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
町では、今後も地域包括ケアシステムのさらなる強化を図り、地域の住民が支え合いながら自分らしく活躍できるコミュニティを育成し、公的なサービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる「地域共生化社会」の実現に向け、地域福祉の充実に取り組んでいきます。
