- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県双葉町
- 広報紙名 : 広報ふたば 2025年7月 災害版 No.170
神楽は日本を代表する民俗芸能の1つとして広く親しまれています。
双葉町内では、現在、活動休止や途絶えたものも含め長塚、新山、三字、渋川、山田、浜野、両竹、中田、下羽鳥、上羽鳥、郡山、鴻草の12カ所の地区に神楽が伝わっています。明治時代には演じられていたと伝わる神楽もありますが、各地区でいつから神楽奉納が行われていたかはわかっていません。
かつては正月に地区の家々を回ったり、地区の神社で神楽奉納が行われていたことから各地区では神楽の保存会を結成し、大切に守り伝えてきました。昭和53年(1978)からは、現在も続く奉納神楽大会がダルマ市2日目に初發神社で開催されるようになり、神楽を地区だけでなく広く公開する場が設けられました。
今年の奉納神楽大会では3団体が神楽を奉納しましたが、かつては今よりも多くの団体が神楽を奉納していました。神楽は獅子頭や舞が地区ごとに異なり、地区の特色を示す資料として貴重なものです。
しかし、後継者不足という全国的な課題に加え、震災による全町避難の影響で、休止や活動が途絶えた神楽も存在します。双葉町の神楽は基本的に口伝によって受け継がれてきたため、あまり記録が残されていません。このため、一度途絶えてしまうと再開するのはかなり難しくなってしまいます。このため、町では「双葉町伝統芸能保存プロジェクト」として平成30年(2018)より神楽を含む民俗芸能の記録映像を制作しております。これらの記録映像により、神楽を次世代に継承していきたいと思います。
※記録映像はこちら(二次元コードは本紙掲載)
問合せ:生涯学習課
【電話】0240-33-0206