- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県
- 広報紙名 : 県広報紙「ひばり」 2025年11月号
茨城について、意外と知らないことが多いかも…。せっかく茨城に住んでいるのだから、もっと茨城を知りたい!という声にお応えして、すてきな県内スポットをご紹介する「茨城よりみちさんぽ」。
今回は、昭和100年を記念して、昭和初期に建てられた常陸太田市の「梅津会館」を中心に、昔懐かしい穏やかな時間が流れる「鯨ヶ丘商店街」をご紹介します。
■1.梅津会館 今年で築89年 さんぽSTART!
昭和11(1936)年に常陸太田市出身の実業家・梅津福次郎の寄付により建てられ、昭和53(1978)年まで市役所として利用された、国登録有形文化財です。当時の最先端の建築工法や流行のデザインが取り入れられており、技術的にも芸術的にも、昭和初期を象徴する建物と言えます。
現在は郷土資料館として開館しており、昭和レトロの雰囲気がある2階は、レンタルスペースとして各種イベントなどで活用できます。
◇ここもチェック!
アーチ部には、緩やかな曲面を描くテラコッタを使用。各面ともアーチ頂点のキーストーンは、唐草模様が施されており、正面には町章が入れられています。
真弓山(常陸太田市)で産出された大理石を使用している階段室。石材の産地ならではのぜいたくな仕上げが施されています。
・常陸太田市郷土資料館 梅津会館
常陸太田市西二町2186【電話】0294-72-3201
開館時間:9時~17時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
駐車場:40台
〈徒歩5分〉
■2.SUNNY SUNDAY(サニーサンデイ)
まるで外国に来たかのような外観の雑貨屋さん。店内はカラフルなマスキングテープや、おしゃれな外国の雑貨などがたくさん並んでいます。
隣にある「オープンギャラリー倉」(国登録有形文化財)は赤レンガ造りの蔵で、レンタルスペースとしての活用もできます。
・常陸太田市東一町2295-2【電話】0294-72-3025
営業時間:10時~17時
休業日:月・木曜日
駐車場:5台
〈徒歩5分〉
■3.くじら屋
鯨ヶ丘商店街の名物「くじら焼」を販売。かわいいくじらの形をしたふわふわの生地に、たっぷりの餡を挟んだ、食べ歩きにぴったりのおやつです。味は小倉あん、チョコ、クリームの3種類!
・常陸太田市東二町2224【電話】070-4002-5508
営業時間:11時~15時30分※完売次第終了
休業日:月・火・木曜日
〈徒歩3分〉
■4.板谷坂(ばんや)
鯨ヶ丘にはいくつもの坂があり、特に特徴のある7つの坂を「太田七坂」と呼びます。中でも「板谷坂」は眺めがすばらしく、美しい風景を表す言葉として使われる「眉美千石(まゆみせんごく)」とも言われていました。
〈徒歩3分〉
■5.菓子処なべや
明治8(1875)年創業の老舗(しにせ)。名物の「太田ちまき」は、常陸太田市産のうるち米を使った生地の中にこしあんを入れ、熊笹で包んでいます。
常陸太田市公式マスコットキャラクター
「じょうづるさん」をモチーフにしたどら焼きもおすすめ!
・常陸太田市東三町2162-1【電話】0294-72-0348
営業時間:9時~18時
休業日:木曜日
〈徒歩10分〉梅津会館へ
■どうして「鯨ヶ丘」と呼ばれるの?
佐竹氏の居城「太田城(舞鶴城)」があった台地が【海に浮かぶ鯨のように見える】ことから、「鯨ヶ丘」と呼ばれるようになりました。
