くらし 特集 私たちがつくる水戸の明日(2)

■水戸市サブリーダーズ会
●夏休みの宿題に悩む小学生を笑顔に変える「サブの宿題お助け隊」

◇小学生のため最大限の準備をする
夏休み中の小学生を悩ませる「宿題」。彼らの悩みを解決するために、水戸市サブリーダーズ会の皆さんは、「サブの宿題お助け隊」として、夏休みの宿題を手伝っています。
「私たちと一緒に夏休みの宿題に取り組むことで、少しでも楽しんで宿題を進めてほしいんです」。そう語るのは、活動して2年目になる宇佐美玲衣さん。そのための準備は、約2か月前の6月から始まります。
「どのようにして集中できる環境を用意するか、より分かりやすく教えるためにはどうしたらよいか、緊張している児童に何をすれば打ち解けてもらえるか。会議はいつも白熱します」と会長の浅井彩心さんは話します。白熱するのは会議だけではありません。会議後に行う、児童役と先生役に分かれての模擬授業では、児童役がわざとハプニングを起こします。そして、想定外の事態に落ち着いて対応できていたか、メンバー全員で話し合い、改善していくのです。ネームプレートやお菓子なども準備し、すべて終わったときには、予定時刻を過ぎることもしばしば。
ここまで徹底するのも、楽しんで宿題に取り組んでもらいたいからこそ。あらゆる準備をして、小学生を迎えるのです。

◇一人一人と丁寧に向き合う
開催した4日間で、合計100人以上の小学生が集まりました。計算や漢字、英文法など、彼らの苦手な分野はさまざま。水戸市サブリーダーズ会の皆さんは、一人一人と丁寧に向き合い、時には身振り手振りも加えたり、一緒に図を描いたりしながら教えていきます。
休憩中に実施したレクリエーションも大盛況。はじめは緊張していた児童も、次第に打ち解けていきます。途中で投げ出しそうな児童も、模擬授業で想定済み。いったん教室を離れ、落ち着いて話を聞いてあげることで、次第にやる気を取り戻し、再び熱心に宿題に取り組むようになりました。
「お兄さん、お姉さんたちがやさしいから、先生に聞けないこともたくさん聞けました」と参加した児童は満足した様子。会員になって初めて「サブの宿題お助け隊」として活動する村上心さんも「問題を解けるようになるとすごく嬉しそうな笑顔を見せてくれます。そんな表情を見ると私たちも元気をもらえます。2か月間の準備は大変なこともありましたが、一瞬にして疲れが吹き飛びます」と、とても嬉しそう。
この日のため、長い月日をかけて準備してきた水戸市サブリーダーズ会の皆さん。彼らの熱心な活動は、宿題に悩む小学生を笑顔にしています。

◇高校生ボランティア・アワード2025で発表しました
全国から198団体が参加し、日々地道な奉仕活動を実践する高校生たちの“発表・交流の場”として、東京都新宿区で開催された「高校生ボランティア・アワード2025」。8月23・24日に、水戸市サブリーダーズ会としては初めて参加。多くの来場者に足を止めてもらい、大盛況の中、無事発表を終えることができました。

◇こんな活動もしています
中学生に、自分が通う高校の魅力や受験勉強の方法を紹介する「中高生カフェ」(11月開催予定)や、親子で楽しめる「クリスマス創作活動」(12月開催予定)を実施するほか、さまざまな市主催のイベントを手伝っています。
水戸市サブリーダーズ会インスタグラム(@mitosub.310)では、活動状況を随時更新中です。

◇あなたも活動してみませんか
水戸市サブリーダーズ会は、一緒に活動する仲間を随時募集しています。応募方法など、詳細は、市ホームページをご覧ください。

問合せ:生涯学習課
【電話】306-8692