くらし 令和7年度 市長施政方針(2)

4 環境にやさしく災害に強い「安全なまち」
いつ発生するか分からない大規模災害に対する防災・減災対策についても、最重要課題であると捉えております。
まず、防災インフラとして、市立図書館周辺の砂沼新田地内における道路冠水対策のため、雨水調整池を整備してまいります。
さらに、昨年末、国において新しく創設された交付金やふるさと下妻寄附金を最大限に活用し、災害時における避難所のトイレ環境改善のため、基幹避難所用に組立式個室トイレを購入するとともに、軽自動車に個室トイレが搭載されたトイレカー2台を整備してまいります。
5 自然と都市が共生する「快適なまち」
地域公共交通の推進では、市内の公共交通空白地域解消のため、つくば市、土浦市、牛久市との4市連携によりドライバーバンクを運営し、自家用有償旅客運送を行うことで地域の移動を支援する地域連携公共ライドシェアの実施により、外出機会の創出と地域の生活交通におけるさらなる利便性向上を図ってまいります。
また、市役所旧本庁舎の解体に伴い、旧本庁舎の跡地や市民文化会館などを含むエリア全体のまちづくりについては、基本計画を策定するため、市内団体の代表者や市民からの公募を含めた検討委員による市民会議を立ち上げ、市民の声に寄り添った計画づくりを進めてまいります。
6 市民と共に次世代を築く「自立したまち」
多様化する市民ニーズに対応していくため、DX推進により、人的・財政的な負担を軽減するとともに、さまざまな行政手続きのオンライン化により市民サービスの向上を図り、健全で効率的な行政運営に取り組んでまいります。
また、旧千代川庁舎の解体工事を実施してまいります。解体後の跡地利用につきましては、民間活力を導入した利活用の可能性を検討することを目的に、サウンディング型市場調査を実施するほか、市民の声にも耳を傾けながら調査、研究してまいります。
今後も、市民一人ひとりの暮らしを支える根幹となる重要な施策と魅力ある地域資源を活用した施策について、果敢にチャレンジしてまいります。人口減少という課題に直面する中、限られた財源の中で事業を効果的に進めることは困難なこともありますが、地道に努力を重ね、市民の皆さまに「下妻に住んで良かった」と実感していただけるよう、市政運営に最善を尽くしてまいります。
※本文は、令和7年第1回下妻市議会定例会において表明した施政方針の抜粋・要約したものです。詳しくは、市ホームページをご覧ください。

■主要事業
第6次下妻市総合計画基本構想に掲げる6つの分野ごとに、令和7年度に行う主な事業を紹介します。

◇誰もが健やかに暮らせる
「安心なまち」
・65歳の方等を対象に帯状疱疹ワクチン接種費用の一部を助成します。
・妊産婦・乳児健康診査を行い、令和7年度からは生後1か月児および5歳児検診を追加します。

◇人と文化を育む「心豊かなまち」
・保護者の経済的負担を軽減するため中学校給食費を無償化します。
・記録的な暑さに対応するため、スポーツ少年団を対象として暑熱対策費用を補助します。

◇にぎわいと活気を生み出す「活力あるまち」
・下妻ブランドの強化を図り、市特産米である「ミルキークイーン」の作付面積の拡大および生産量を増加することを目的に、資材費等の一部を支援します。

◇環境にやさしく災害に強い「安全なまち」
・避難所に備蓄してある食糧および水を定期的に更新し、新たにトイレットペーパーも備蓄します。
・砂沼新田地内の道路冠水対策のため、雨水調整池を整備します。

◇自然と都市が共生する「快適なまち」
・公共交通空白地域解消のため、ドライバーバンクを運営し、人材の募集・育成・管理を行います。育成したドライバーが自家用有償旅客運送を行うことで、公共交通が不足する地域の移動を支援します。

◇市民と共に次世代を築く「自立したまち」
・新庁舎の竣工に伴い、旧千代川庁舎の解体工事を行います。解体後の跡地は民間活力を導入した利活用の可能性を検討するため、サウンディング型市場調査を実施し、市民の声にも耳を傾け、調査、研究をしていきます。