くらし おめでとうございます 令和7年 春の叙勲

■瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)-教育研究功労-
柴田 尚志(しばたひさし)さん
(元一関工業高専校長)
茨城工業高専名誉教授
一関工業高専名誉教授

柴田さんは、茨城高専に37年、一関高専に6年間勤務し、国の根幹を支える技術者育成を行うとともに、副校長・校長として、時代に即した高等教育改革に取り組み、教育界全体に多大な貢献をされてきました。
さらに、大学・高専の教科書として採用されている電気電子工学分野の書籍を7冊執筆するなど、今でも高等教育を支えています。
研究面では、新しい電磁界解析理論の構築により東京工業大学(現東京科学大学)で工学博士号を取得し、国内外の学会に研究論文を発表、アメリカの学会誌の論文審査委員も務められました。
また、文部省在外研究員や国際協力機構(JICA)の専門家としての海外経験を生かし、グローバル社会に対応できる人材育成にも力を注いでこられました。
平成19年度には、全国の国立高専の中で最も優秀な教員と認められ、文部科学大臣賞も受賞されています。

▽瑞宝中綬章-The Order of the Sacred Treasure,Gold Rays with Neck Ribbon–
公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方に授与される勲章。
市での中綬章受章は、平成15年以来、22年ぶり。

石滝在住・75歳。高萩を舞台に愛犬との日常を描いた絵本「カイくんのおさんぽ」をコロナ禍に執筆し、市に寄贈いただくなど、多方面に活躍中。

■瑞宝単光章(ずいほうたんこうしょう)-統計調査功労-
關 一孝(せきかずたか)さん
(元農林業センサス調査員)
統計調査への熱意と誠意あふれる積極的な姿勢を持ち、昭和50年より令和2年に至るまで、農林業センサス調査員として10回にわたる調査を遂行するとともに、国勢調査や県農業基本調査など、さまざまな調査の円滑な実施に多大な貢献をされました。
その他、消防団分団長や農業委員会委員を務めるなど、地域社会の発展に大いに尽力されました。