しごと 笠間市の賑わいづくりVol.3(1)

市では、商業振興のためにさまざまな取り組みを行っています。
今回は、その中でも「賑わいの創出」と「地域経済の活性化」を図る、「創業支援」を紹介します。市の創業支援では、創業する方に補助金を交付するとともに、創業塾を開催し、創業にかかわる知識習得の場を提供しています。また、市職員のほかにも、産業活性化コーディネーターや商工会が、皆さんの創業を支援していますので、創業を目指す皆さん、まずは市や商工会にご相談ください。
今回紹介する5件は、令和6年度に市や商工会の支援を受けて創業した店舗です。
どれも素敵な店舗となりました。ぜひ足を運んでください。

■voice01/orion織音(おりおん) 飲食店
住所:笠間市笠間1349-4
福井砂織(ふくいさおり)さん

▽創業したきっかけ
もとは事務や営業職でしたが、調理が好きだったので、働きながら調理やワインの知識を深め、調理師免許を取得しました。友部地区で飲食店を約13年営業していましたが、都合により5年前に閉店しました。
その後、3年間は物件を探しながら派遣で事務をしていましたが、いつかまた店を開きたいと思っていたところ、知り合いから空き店舗と、市の補助金のことを知り、創業が現実味を帯びました。

▽創業にあたり大変だったこと、うれしかったこと
店舗の改装は大変でした。知り合いの大工さんにお願いしたため、私も教わりながら、できることは一緒に行いました。床を削ったり、壁を塗ったり、作業は大変でしたが、自分の店ができていくのを見られるのは楽しい時間でもありました。その甲斐あって、大通りから一本入った隠れ家のような、理想通りの店になりました。

▽今後の目標
この店でお客さん同士が知り合いになったり、久しぶりの再会がうまれたりすることが、営業する喜びになっています。今後も、おいしいお酒とお料理を提供し、居心地の良い人の縁を結ぶような店にしていきたいと思います。これから創業する方へ一言創業すると、自分のペースで仕事ができます。子育てや介護で働くのが難しい方も、暮らしに合わせた働き方ができます。やりたいことがある、好きなことを仕事にしたいという方はぜひ目標に向かって進んでほしいと思います。

■voice02/鳥福(とりふく) 焼き鳥店
住所:笠間市下市毛398-2
船橋榮子(ふなばしえいこ)さん

▽創業したきっかけ
病院の厨房への勤務や飲食店経営などを経験し、専業主婦を経て、また厨房で働く機会がありました。長く飲食関係の仕事を続けるうちに、いずれ自分の店を開きたいと思うようになりました。
一緒に暮らす夫も理解してくれて、自分の体調にあわせて、夫の介護を行いながら営業できるよう自宅敷地内で創業し、焼き鳥が得意な知り合いとともに店を開きました。

▽創業にあたり大変だったこと、うれしかったこと
夫の介護をしながら、また、私自身の体調にも気遣いながら、自分のペースで創業準備をしました。創業後はお客さんと話すことができ、さまざまなつながりができました。子どもたちも協力してくれて、毎日楽しく過ごしています。「鳥福」という店名も、ひ孫たちが考えてくれたものでとても気に入っています。
店を開けていると、一つのことに悩まなくなり、性格も明るくなった気がします。

▽今後の目標
毎日来てくれるお客さんや、遠方から来る方、友人や家族、多くの方に支えられながらこの店は成り立っています。そんな皆さんと一緒に、体の動く限りこの店を続けていきたいです。

▽これから創業する方へ一言
創業前は不安もありましたが、覚悟を決めて準備を始めると、皆さんが協力してくれました。まずは覚悟を決めて飛び出してみるのがよいと思います。
お客さんが喜んでくれることが、私の喜びになります。感謝を忘れずに接客をすれば、きっとお客さんはついてきてくれると思います。