文化 まちおこしのスパイス

■地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、総務省が平成21年度から取り組んでいる制度で、都市部の意欲ある人材が地方へ移住(最長3年)し、地域力の維持・強化を目的とした支援活動を行うものです。

■栗をもっと身近に!生栗の小売り販売をはじめます
荒木弥子(あらきみこ)隊員 29歳 東京都から移住

2年目の活動がスタートして、あっという間に4か月が経ちました。
今年も変わらぬ暑さの中、栗の圃(ほ)場で草刈り機を使いながら日々作業をしていると、「また今年もこの季節が来たな」と実感します。
春には丸裸だった栗の木が、気づけば青々と葉を茂らせ、白い花を咲かせ、あの独特の香りを漂わせる光景に、2回目の栗シーズン到来をひしひしと感じています。
そんな2年目のスタートと同時に、私が所属する笠間市農業公社での新たな取り組みに参加させていただくことになりました。
これまで農業公社では、自社栽培の栗を農協に出荷するか、提携しているカフェ「楽栗(らくり)」で加工した栗ペーストをスイーツとして提供する形が主でした。
広大な栗の圃場を持っていながら、観光客や市民の手に直接届く機会がほとんどなかったことに「もったいない!」という思いから、今年始まるのが「栗の小売り販売」です。
販売場所は、笠間駅から徒歩すぐのJA直売所跡地。ここでは毎年、栗の選別作業を行っていましたが、販売は行っていませんでした。
しかし、選別作業中に近くのATMを利用される方からの「栗は販売していないの?」という声が新たな販売のヒントとなりました。
圃場の管理は公社スタッフが行っていますが、収穫や選別は毎年期間限定で募集しているアルバイトの皆さんに支えられています。長年携わってきた方々も多く、確かな技術と頼もしさを感じています。
しかし、今の体制では販売まではなかなか手が回らず、ノウハウもないのが現状。今回は、まさに手探りの「1年目」の挑戦となります。
私は今回、主に販売促進の面で動き、SNSでの認知向上に取り組んでいます。
今はテレビよりスマートフォンで情報を得る時代。中でもSNSは、気軽に情報に触れられ、興味のきっかけにもなる重要なツールです。
そこで、提携カフェ「楽栗」との連携を強化し、栽培から提供まで一貫して行っている強みを発信する取り組みも始めました。
また、SNSを日常的に使わない層の方々にも興味を持っていただけるよう、名刺やポストカードを作成し、そこからSNSへと誘導する仕組みも整えています。
実際の反応は、この秋が始まってみないと分かりませんが、「新しいことに挑戦する」という点では、今から楽しみな気持ちでいっぱいです。
本格的な栗のシーズン第2弾に備えつつ、日々の協力隊業務と栗の取り組みにしっかり向き合っていきたいと思います。

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問合せ:企業誘致・移住推進課
【電話】内線592