くらし 特集なめらか焼芋アイス-若きアイデア×地元のチカラ(1)-
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- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県鹿嶋市
- 広報紙名 : 広報かしま 2025年3月号
鹿嶋市ふるさと納税返礼品に、新たなご当地スイーツ「なめらか焼芋アイス」が加わりました。考案したのは、鹿島中学校の生徒たちです。
ふるさと納税戦略室では、人口減少に伴う市税の減少に対する取り組みとして、ふるさと納税による収入を増加させ、市民サービスを維持・拡充させることを目指しています。また、鹿嶋市にふるさと納税をすることで、「誰かの役に立っている」ことを寄附者の皆さんに実感してもらうというビジョンも掲げています。
昨年度から、鹿嶋市と鹿島中学校の2年生(当時1年生)が、共同で「ふるさと納税返礼品考案プロジェクト」に取り組んできました。生徒たちは、授業の一環として、市の強みや課題を学び、「ふるさと納税返礼品」を考案しました。さまざまなアイデアの中から、さつまいもを使ったアイデアに賛同した、市内で焼芋専門店「鹿島焼芋」を営む(株)リカーandフーズ ひしや全面協力のもと、「なめらか焼芋アイス」の製品化が決定しました。
「なめらか焼芋アイス」は、ふるさと納税を通して、中学生の地域愛を育て、地域経済を活性化させるという、市が目指すビジョンを具現化する商品のひとつです。「若きアイデア」と「地元のチカラ」を結集し、なめらかな口どけと焼芋の濃厚な甘さが絶妙にマッチした、こだわりの一品に仕上げました。
今回の特集では、その舞台裏に迫ります。
■なめらか焼芋アイス完成までの道のり
中学生の活動を見守ってきた、ふるさと納税担当者が詳しくレポート!
note(茨城県鹿嶋市ふるさと納税[公式])
本紙を参照ください
STEP 1 返礼品の考案
令和5年5月から当時中学1年生の約170人の生徒たちが、『ふるさと鹿嶋』をテーマにした授業に取り組みました。地元の特産品を調べ、約1年間かけて、さまざまなオリジナルの返礼品が考案されました。
令和6年2月には、市内事業者や田口市長へ最終のプレゼンテーションを行い、市長から「ぜひ具体化してみたい」と評価を受けました。
STEP 2 アイデアを実現
令和6年5月、さつまいもを使った返礼品を提案した20人の生徒と(株)リカーandフーズ ひしやの松本亮(まつもとりょう)さんが製品化に向けて協議をスタート。返礼品のアイデアを再構築し、焼き芋を使ったアイスクリームの製品化が決定しました。
令和6年8月には、2024かしま商工夏イベントで2日にわたり、サンプル商品の試食とアンケート調査を実施しました。
STEP 3 提供の準備
令和6年9月、完成品の試食が行われました。待ちわびた製品化の実現に実感が沸いた生徒たちからは、喜びの声が溢れました。提供の準備として、ふるさと納税の返礼品として選んでくれた方に向け、感謝を伝える手紙を書いて返礼品に同封しました。
STEP 4 完成品お披露目
令和6年11月、鹿島アントラーズのホームゲームで開催されたホームタウンデイズ鹿嶋の日で、完成品の販売とPRを行いました。松本さんご夫婦と中学生の積極的な呼び込みで、なめらか焼芋アイス120個のほか、用意した全商品が完売しました。