文化 歴史にふれる

■市民学芸員になるきっかけ
市民学芸員の会 会長 深井 征一郎(ふかい せいいちろう)

かすみがうら市に再転入して30年が経過しました。現役時代は市のことに特別関心はなく、ただ住んでいただけでした。今から15年ほど前に退職を迎え、漠然とした興味から、資料館(現在の博物館)の「市民学芸員養成講座」を受講しました。講座では、かすみがうら市について(1)文化(2)歴史(3)祭り(4)自然(5)観光の5分野に分けて勉強しました。この講義内容が奥深く、どんどんかすみがうら市の魅力に引き込まれていきました。
それから地元を知りたい思いが高まり、資料館の講座にすすんで参加するようになりました。特に印象深い講座は「地区史跡学習会」です。この講座は、市内の史跡などを散策しながら学ぶという内容で、普段行くことがないような神社・仏閣や、これまで気付かなかった路傍の石仏なども詳しく教えてもらいました。また、受講者同士の交流も楽しみでした。
たくさんの講座を通じて、この地には素晴らしい「湖山の歴史」が流れており、数多くの歴史遺産が伝わっていることを知りました。歴史遺産は、住民にとって心のよりどころであり、地方創生を成功に導くための重要な地域資源です。市内では、観光帆引き船の操業や指定文化財一斉公開など、歴史遺産を活用した事業が展開されています。しかし歴史遺産は、人によっては「難しそう」と敬遠されがちです。そこで市民と歴史遺産をつなぐ役割を果たすのが、私たち市民学芸員です。市民目線で分かりやすく、楽しく歴史遺産の魅力を伝えられるよう、日々研鑽を重ねています。「多くの市民にかすみがうら市の歴史遺産を身近に感じてもらい、街を元気にしていきたい」このような気持ちで活動を続けています。

■歴史遺産の入門書として、市内の情報をまとめた小冊子を作製しています。興味がある方は、歴史博物館にお問い合わせください。
(1)歩きませんか水戸街道
(2)文化財MAP 中志筑編
(3)風返古墳群MAP
(4)中世城館ガイド
(5)岬めぐり名勝歩崎
(6)文化財MAP 古墳編
(7)春夏秋冬雪入山の風
(8)文化財MAP 神社・仏閣編

問合せ:歴史博物館
【電話】029-896-0017