くらし 令和7年度 施政方針(1)

桜川市長 大塚 秀喜(おおつか ひでき)

令和7年3月4日~17日の会期で開催された、第1回桜川市議会定例会で、令和7年度の市政運営に向けて、大塚市長が施政方針を述べました。
本月号で、その概要をお知らせします。
なお、令和7年度予算の概要については、来月号に掲載します。

■子どもから高齢者まで健康で共生のまちづくり
◇子育て支援の充実と少子化対策の推進
少子化の要因の一つとなっている非婚化・晩婚化に対して、結婚の相談、結婚への意識を高めるセミナーや、「さくらす」などで、出会いパーティーを開催し、結婚を希望する男女の支援を行います。
また、新婚生活の支援としまして「結婚お祝い金」を給付してまいります。子育て世代への支援策としましては、出産時・就学時・中学入学時の支援事業として「子育て3ステップ応援金」を支給してまいります。

◇健康づくりの推進
妊娠・出産から子育て期まで、切れ目ない支援を充実させるため、全ての出生児を対象とした保健師などによる家庭訪問を実施するほか、スマートフォンを利用した小児科医・産婦人科医・助産師によるオンライン・SNS相談を実施して、全ての妊産婦などの孤立感・不安感の解消に努めてまいります。
また、国の「出産・子育て応援交付金」を活用して、経済的な支援を行ってまいります。

◇地域医療体制の充実
安心できる地域医療体制の確保のため「さくらがわ地域医療センター」の安定的な運営を進めるとともに、引き続き休日診療対応、各種健診、予防接種などを行ってまいります。また、医療機関の適切な受診、かかりつけ医の推奨などを周知してまいります。

◇地域福祉の推進
少子高齢化、核家族化の進行、個人の価値観の多様化などにより、地域のつながりが希薄になってきております。
市民の皆様の地域福祉の意識を高め、地域で支え合うネットワークの形成や関係団体との協働の仕組みづくりを推進してまいります。

◇障がい者福祉の充実
障がいのある方およびその家族が住み慣れた地域で、安心した生活を送ることができるよう、相談支援体制の充実を図り、自立と社会参加への支援を推進するため、各種福祉サービスにより支援の充実を図ります。

◇高齢者福祉の推進
「地域包括支援センター」を中心に、相談体制の充実、生活支援体制の整備を図るとともに、医療・介護などが連携する仕組みの構築に努めます。
また、増加傾向にある認知症の早期診断・早期治療、状態に応じた医療、介護サービスの構築を図ります。

◇社会保障制度の健全運営
国民健康保険制度の安定化を図るため、医療費の抑制と保険料の収納向上により、保険財政基盤の安定化を図ります。
介護保険制度においては、要介護認定者や介護保険サービス利用者のさらなる増加が見込まれるため、健全な介護保険財政に努めてまいります。

■生きがいを育む学びのまちづくり
◇学校教育の充実
「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」の調和のとれた子どもたちを育成するとともに、安心して学べる環境を整備してまいります。
GIGAスクール構想で整備を進めた1人1台学習用タブレットの一括更新を行い、ICT教育の充実を図ります。
また、児童によるヤマザクラの苗木の育成体験を通して、郷土についての理解を深めるとともに、外国語指導助手を通して、英語の習得と国際理解教育の推進に努めます。
小・中学校の適正配置については「小中学校適正配置基本計画」を基に、地域や保護者の方の意見を聞きながら推進してまいります。あわせて、学校統合に伴い、子どもたちの通学支援のため通学バスを運行します。
さらに「教育支援センター」を活用した教育相談の充実を図り、不登校・ひきこもり問題の解消に努めてまいります。

◇生涯学習・芸術文化活動の推進
2月に開館した生涯学習センター「さくらす」を拠点に、指定管理者のノウハウを活かし、図書館機能や生涯学習活動の充実を図ります。
電子図書館サービスの利用などを通して、市民が生涯学習に自発的に参加できるよう、学習できる機会の提供に努め、活用しやすい施設を目指し、利便性の向上を図ってまいります。

◇青少年の健全育成
豊かな体験・交流・学習活動を通して子どもたちの生きる力を育んでまいります。
また、地域が一体となって青少年が健全にのびのびと、生活できる環境づくりに取り組んでまいります。

◇生涯スポーツ活動の振興
子どもたちから高齢者まで、幅広くスポーツを気軽に取り組める環境づくりに努めてまいります。

◇文化財の保存活用
国指定天然記念物の「桜川のサクラ」の土壌調査などを行い、ヤマザクラの保全管理に努めてまいります。
また、指定文化財の維持管理や調査を行い、修理のための技術指導を行ってまいります。「真壁の町並み」や「真壁城跡」についても、歴史景観の保存活用を図ってまいります。