くらし 令和7年度 施政方針(2)

■安全安心な暮らしのまちづくり
◇消防・防災対策の充実
災害に強いまちづくりを進めるために、自主防災組織の育成強化・防災訓練をはじめとする防災意識の高揚を図ってまいります。
また、消防団員数の減少や平均年齢の上昇などを踏まえ、地域の実情に合う消防体制の見直しを検討してまいります。

◇防犯・消費生活対策の推進
市民の皆様が安心して生活できる犯罪のないまちづくりを目指し、防犯灯や防犯カメラなどを整備し、防犯意識の高揚と防犯体制の充実を図るとともに、消費者行政については、消費生活センターの相談体制の充実と、正しい消費知識の習得や消費生活に関するトラブル防止のため、啓発活動を行ってまいります。

◇交通安全対策の推進
交通安全施設の整備や道路の危険個所の解消に努め、関係機関と連携・協力して、市民の交通ルールや交通マナーの向上に努めてまいります。

■活力ある産業のまちづくり
◇農林業の振興
農業生産基盤の整備、地産地消の推進と農産物のブランド化を進め、農家の所得向上を図り、新規就農者の確保や農地の集積による効率化を推進してまいります。
また、農村環境の保全として、優良農地の確保、耕作放棄地の発生予防と解消に取り組むとともに、有害鳥獣対策室と猟友会の連携により、イノシシなどの捕獲や被害防止対策の強化に努めます。
さらに、ヤマザクラなど、地域資源を活かした里山保全や、森林環境譲与税などを活用した森林資源の維持に努めてまいります。

◇商工業の振興
経営が安定し、経済活動が活発になるよう、ビジネスマッチングによる販路拡大や地域資源を活かした商品開発の支援、商工会と連携した経営支援を行い、市内の消費促進および商工業の振興を図るため、「住宅リフォーム助成事業」を継続してまいります。
また、市の地場産業である石材業については、市内外の石材関係団体と連携を図り、石材製品の市場や販路の拡大を推進してまいります。
一方「産業立地・雇用促進に関する奨励制度」に基づく優遇措置や遊休地情報を発信し、周辺道路の整備など企業が立地しやすい環境を整え、新たな雇用確保ができるよう企業誘致を推進してまいります。

◇観光の振興
「桜川のサクラ」や「真壁の町並み」「雨引観音」などの歴史・文化資源とともに、地域資源である「ヤマザクラ」や「筑波山地域ジオパーク」「つくば霞ヶ浦りんりんロード」など、市の魅力をPRしてまいります。
特に、市内に自生する55万本のヤマザクラを「日本一のヤマザクラの里」として全国に向け引き続き発信してまいります。
また、「上野沼やすらぎの里キャンプ場」の利用の促進を図りつつ「筑波高原キャンプ場」の老朽施設の解体に取り組み、場内の環境整備を行ってまいります。

■快適な暮らしのまちづくり
◇計画的な土地利用の推進
桜川筑西インターチェンジ周辺地区における新たな都市拠点の形成を推進し、社会情勢の変化に即した適正かつ合理的な都市計画制度の見直しを行ってまいります。

◇景観の良い住環境の保全
引き続き「定住促進助成金交付事業」を実施し、市内で住宅を取得した場合、最大で200万円の助成金を交付することにより、定住人口の増加を図ります。
また「桜川市空家等対策計画」に基づいて、市民が安全安心に暮らせる生活環境の確保と地域社会の活性化を目的に、空家対策の推進と利活用の促進を図ります。

◇道路網の整備
一級市道の整備を、国・県の補助などを活用し、年次計画に沿って順次進め、市民の皆様からの要望が多いその他の市道や排水整備は、緊急性・必要性を勘案しながら整備してまいります。
さらに、道路や橋梁の補修・修繕などは、安全確保を図るため迅速に対応してまいります。

◇公共交通の充実
市民の皆様が安心して暮らし続けることができる公共交通の確保に努めてまいります。
また、市民の皆様の買物や通院の移動手段としてご利用いただいている「ヤマザクラGO」は市内の南北を結ぶ基幹路線であり、さらなる利便性の向上を図ってまいります。
また、高齢者や運転免許をお持ちでない方を対象に、タクシー運賃の一部を助成し、交通弱者の移動手段を確保してまいります。

◇下水道の整備
水洗化の普及促進に取り組み、効率的な事業運営を図り、接続率の向上を目指してまいります。

◇上水道の整備
給水人口の減少や施設の老朽化などから厳しい経営環境にありますが、安全でおいしい飲料水を安定的に供給するため、市の指針となる「水道ビジョン」や「経営戦略」に基づき、水質管理や老朽施設などの改善を図りつつ、将来にわたり安定的かつ効率的な水の供給に向け、広域での経営統合を進めてまいります。

◇廃棄物の抑制と適切な処理
市民の皆様や事業所などの環境保全に対する理解と協力のもと、適正な廃棄物処理、資源ごみの再利用、リサイクルによる循環型社会の構築を進めてまいります。

◇生活環境の保全
「桜川市地球温暖化対策実行計画」に基づき、地球温暖化をはじめとする環境問題に積極的に取り組み、環境保全のための意識啓発に努めてまいります。
特に、不法投棄につきましては、引き続き監視指導体制の強化を図ってまいります。
また、水質の監視強化に努め、悪臭や野焼きなどの公害苦情に対する指導強化や、マナーアップの意識啓発を図ってまいります。