- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県行方市
- 広報紙名 : 市報なめがた No.244(令和7年12月号)
■一般会計
令和6年度の一般会計決算額は、歳入が211億1,960万円、歳出が201億3,354万円で、当年度における「歳入歳出差引額」は、9億8,606万円となりました。この差引額から、翌年度へ繰り越すべき財源1億1,305万円を差し引いた「実質収支」は、8億7,301万円となっています。

前年度に比べ7億7,199万円(3.8%)の増となりました。歳入増の主な要因は、物価高騰の影響による事業費の増に伴う基金繰入金の増のほか、環境美化センター設備改良工事に伴う市債の増によるものです。
なお、ふるさと応援寄附金については、前年度比で若干の減となりました。

※数値は、表示単位未満を端数調整しています。
前年度に比べ6億1,689万円(3.2%)の増となりました。歳出増の主な要因は、民生費における低所得・子育て世帯を対象とした給付費の増のほか、衛生費における環境美化センター設備改良工事費の増によるものです。
また、人件費や公債費、扶助費といった義務的経費は、決算額全体の約40.1%で、昨年度よりも若干増加となり、依然として高い割合となっています。
※義務的経費…支出が法令などで義務付けられ、任意に縮減できない経費(人件費・公債費・扶助費)
◆用語解説
□歳入
自主財源:市が自主的に収入できる財源
依存財源:国からの補助金など外部からの収入に依存している財源
市税:皆さんが市に納めた税
寄附金:市に寄附されたお金
繰越金:前年度から繰り越しされたお金
繰入金:特別会計や基金などからの収入
地方交付税:皆さんが国に納めた税のうち、市の財政状況に応じて国から配分されるお金
国庫支出金:皆さんが国に納めた税のうち、特定の目的を達成するために国から市へ交付されるお金
市債:国や銀行などから借り入れるお金
県支出金:皆さんが国等に納めた税のうち、特定の目的を達成するために県から市へ交付されるお金
□歳出
民生費:高齢者・障害者福祉対策や、子どもの福祉、医療福祉に関する経費
総務費:市の運営経費や広報、統計調査、税、戸籍、選挙などの経費
衛生費:予防接種や各種健診などの保健衛生、ごみ処理事業などの経費
公債費:市債の元金、利子の返済の経費
土木費:市の道路、河川、公園などの経費
教育費:学校教育、生涯学習、スポーツ振興などの経費
消防費:消防体制の維持や消防活動の経費
農林水産費:農林水産業の振興、農地の基盤整備などの経費
商工費:商工業や観光の振興、労働者対策などの経費
議会費:市議会に関する経費
諸支出金:行政目的を有しない経費
災害復旧費:災害により被災した施設などを復旧するための経費
■特別会計
一般会計のほかに、特定の事業を行うための3つの「特別会計」と、地方公営企業法を適用している「水道事業会計」「下水道事業会計」があります。
特別会計を合わせた決算額は、歳入総額88億3,817万円、歳出総額86億949万円で、差引総額2億2,868万円となりました。※数値は、表示単位未満を端数調整しています。

■公営企業会計
水道事業会計の収益的収支は、収入9億9,441万円、支出8億6,769万円で、差引1億2,672万円となり、下水道事業会計の収益的収支は、収入8億3,686万円、支出7億8,123万円で、差引5,563万円となりました。
◆水道事業会計

※資本的収入額が資本的支出額に不足する額は、当年度分消費税資本的収支調整額および過年度分損益勘定留保資金で補てんしました。
◆下水道事業会計

※数値は、表示単位未満を端数調整しています。
※資本的収入額が資本的支出額に不足する額は、当年度分消費税、地方消費税資本的収支調整額、過年度および当年度分損益勘定留保資金で補てんしました。
◆用語解説
□特別会計など
特別会計:市が特定の事業を行う必要がある場合の会計
公営企業会計:事業収入を主な財源として、特定の事業を経理する会計
収益的収支:水道・下水道事業の経常的な活動で、1年間の利益や損失を経理しているもの
資本的収支:水道・下水道事業の設備投資に関する活動で、施設の更新や借り入れなどを経理しているもの
■市民1人当たりに使われたお金は643,593円
◆内訳
民生費:181,019円
総務費:167,113円
衛生費:60,567円
公債費:57,213円
土木費:56,331円
教育費:55,692円
消防費:27,567円
農林水産費:24,685円
商工費:6,181円
議会費4,742円
諸支出金:1,721円
災害復旧費:762円
※令和7年3月31日現在人口(住民基本台帳)31,283人で算出。
問合せ:財政課(麻生庁舎)
【電話】0299-72-0811
