くらし 地域おこし協力隊連載コラム(19)

令和5年11月に地域おこし協力隊に着任して、残り任期も残すところ1年を切ってしまいました。
年始から、イチゴの研修先の方や農業普及センターの方、市の関係各所と相談を重ね、7月までで一度イチゴの研修を卒業し、8月からはトマトの研修に移らせていただきました。
昨今の物価上昇や夏の異常気象の影響も相まって、農業経営の初期投資額やランニングコストは、年々上昇しているのが現状です。持続可能な農業を実践するために、第三者継承(※)を視野に入れ、就農時のコストを下げていきたいと考えています。イチゴでは、既に新規就農者認定に必要な研修時間を満たしているので、栽培できる品目を増やし、第三者継承の間口を広げていけるよう、トマトの研修も進めていきます。
今回の品目変更に関しては、イチゴの研修先や多品目の研修先の農家の皆さんに相談に乗っていただき、トマトの研修先までつないでいただきました。
行方市に来て2年が経過しましたが、市の皆さんのお気遣いに本当に感謝しかありません。
残り任期もわずかではありますが、地域に何かしら恩返しができるよう頑張っていきます。
※第三者継承…移譲希望者の農地・施設・機械等の有形資産と技術・ノウハウなどの無形資産を家族以外の継承希望者に、受け渡すことを通して、経営を継承する手法。
(次号は、高木桂子が担当します。)

■佐藤晶隊員
令和5年11月1日~現職
新規就農を目指し農業に従事するほか、市の農業を盛り上げるためのPR活動等を行う。マルシェ等の企画提案も実施。