- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県真岡市
- 広報紙名 : 広報もおか 令和7年1月号No.836
■こんなまちになってほしい
市長:真岡市にこんなものがあったら、こうなっていったら等、皆さんの要望やアイデアを聞きたいですね。また真岡の課題は何だと思いますか?
▽手厚い子育て支援策
石川:若い世代や子育て世代が他市へ流出する主な理由は、子育て支援の充実度にあると思います。そのため、住宅購入時の補助や子育てに関する補助金を手厚くすることにより、若い子育て世代の地域定住が促進されると考えます。
市長:真岡市は子育て支援策において、県内で際立った取り組みをしており、特に県内唯一の取組みである「オンリーワン事業」として、例えば2歳児未満のおむつやおむつ用ごみ袋の購入費補助、もおか健康相談24時等の医療体制を整備しています。
さらに公立保育所で外国人の先生による英語の授業を実施し、真岡独自の先進的支援を行っています。しかしこうした取り組みが広く知られていないため、市の魅力が十分に伝わっていない。こういう意見を大事にして広報を強化し、市の魅力や有効な支援策を多くの方に知ってもらうことが重要です。特色ある支援の充実と情報発信こそが大きな鍵を握っていると思います。
▽知名度向上
小林:友人から真岡の魅力について尋ねられた際、自身でもその魅力を明確に上手く伝えられないことに気づきました。その理由として、真岡には若者が集まる場所やお店が少ないことが、真岡の知名度に大きく関係していると感じています。日本一のいちごの産地として、子どもから大人まで楽しめるスイーツなどを地域で作ってアピールできたらと考えます。
市長:真岡市は、日本一のいちごの産地としてPR活動に注力してきたので、市のイメージがいちごに強く関連付けられていると考えます。今年の3/15.16には、「ストロベリーワールドin真岡」を開催し、市内外にもアピールしたいと考えています。ぜひ若い人たちにもPRに協力してもらいたいですね。
▽交通の利便性
沖杉:大学で日本の文化を海外に伝える方法を学び、観光に焦点を当てると、交通の利便性の課題や、多言語対応のガイドブックが不足していると感じます。私は真岡の夏まつりが大好きで関わっているのですが、海外の方に来てもらいたいと思っていても、交通面の課題から実現が難しいと断念してしまいます。
市長:交通利便性は非常に難しい問題です。真岡線が宇都宮まで延伸されていないのは、かつて宇都宮よりも水戸の方が発展しており、この辺は県境であるため、労働者や商人は主に下館方面へ移動してた背景があります。真岡だけではなく芳賀郡全体が公共交通機関の課題に直面しており、地域の発展に重要な問題です。
■真岡の未来に向けて
▽地場産業の強化
石川:真岡の企業の発展を考えた時、100億円規模の企業の数が重要であり、地場産業の強化が求められています。市内の企業には優れた人材が揃っているため、地元企業を支援し、成長させることで、税収の増加が期待できると見込んでます。
▽グローバルな視野
沖杉:幼い頃から通訳の仕事に憧れていたものの、実際に通訳の仕事を始めてみると専門用語の理解や文化の違いによる雑談やジョークの翻訳に苦労しました。一方で、市では中学校の海外姉妹校等との国際交流が盛んに行われており、こうした交流を通じて、子どもたちがグローバルな視野を持つことができるようになっていくことを願っています。
▽誇りを持てるまち
小林:栄養士としての観点から、地域で生産・消費する地産地消の推奨が重要だと思います。
また、いちごだけでなく真岡木綿やSLなどの真岡の魅力を活かした、誇りを持てるまちづくりを進め、定着するようになっていくことを期待しています。
市長:真岡の魅力と言えば、「いがしらリゾート」ですがご存知ですか?現在、井頭公園や井頭温泉、チャットパレス、一万人プール等の施設のリニューアルや整備を進めています。特にグランピングは利用者も多く、家族・グループ専用の宿泊棟では、チョコレートフォンデュやイルミネーションの装飾が楽しめるなど独自の付加価値を高めることで人気を集めてます。「真岡といえばここ!」という真岡の代表的なリゾート地を目指しています。若い世代に利用してもらい、SNS等を通じてその魅力を発信していってほしいです。本日はありがとうございました。