- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県真岡市
- 広報紙名 : 広報もおか 令和7年9月号No.844
真岡市では、1日に約28,000,000リットルの水道水を供給しており、下水道では約35,616,400リットルの処理を行っています。安全で清潔な水を市民に届けるとともに、使用後の水を適切に処理し環境を保全しています。
◆水道水はどこから来てどこへいくの?
真岡市の水道水は、主に地下水を利用して供給されており、地下水を井戸からくみ上げ、各浄水場で処理後、高架水槽を含む配水池に運ばれ、そこから各家庭へ届けられています。
家庭から出た排水は、下水道管を通って水処理センターへ集められます。水処理センターでは、ごみや土砂を取り除いたあと、微生物の働きにより、きれいになった水を河川に放流します。
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆上下水道の安全は皆さまからの料金で支えられています
安全な水道水を作るため、汚れた水をきれいにするため、そして上下水道を維持管理していくために上下水道料金は使われています。
◇水道施設や処理場の管理運営費用
地下水を浄水したり、汚水を処理するための電力費、薬品費のほか、上下水道施設に異常がないかを24時間監視する管理費用に使われています。
◇水道管、下水道管の修繕費用
水道管から漏水が起こったときや下水道管に詰まりや破損が起こってしまったときは修繕を行っています。
◇耐震化や古い水道管、下水道管の更新
国で定める水道管や下水管を使用できる期間は40~50年です。期間を超えた管については、大きな破損事故が起こらないように適宜交換をしています。
◆上下水道の現状
上下水道料金は、安心して上下水道を利用できるよう維持管理を行うために使われています。しかし、上下水道の経営状況は、厳しい状況になってきています。ここでは水道事業を例に現状の説明をします。
◇水道使用者の減少による水道料金収入の減少
水道使用者の減少により水道料金収入が減少しています。4年間で1,442人の減少、8年間で1,706人の減少見込みとなっています。
水道使用者の推移:
◇維持管理費用の増加
物価高騰により工事費用や維持管理費用が増加しています。4年間で経費総額が6,700万円増加しています。
◇古い水道管の割合増加
古い水道管の更新や地震に備えるための耐震化を進める必要があります。古い水道管は10年で約220kmの増加、20年で約602km増加する見込みとなっており、令和7年と令和17年の比率でみると約4.2倍、令和7年と令和27年の比率でみると約9.7倍となっています。
◆これからも安心して上下水道をご利用いただくために
◇水道管・下水道管の更新
古い水道管や下水道管は破損する可能性が高いため、適宜交換する必要があります。しかし、水道管を1m更新するには約10万円、下水道管を1m更新するには約25万円の費用が必要です。真岡市にある古い水道管や下水道管を一度に全て交換することは難しいため、漏水の多い水道管や侵入水のある下水道管、耐震性能が低い管を優先して交換しています。
◇適切な上下水道料金についての検討
真岡市公共料金審議会※を開催し、これからも安全な水道水の供給や下水道の処理を継続的に行うために必要な上下水道料金について審議を行います。会議の内容は、随時ホームページに公開していきます。
※真岡市公共料金審議会は、団体の代表や水道・下水道利用者、一般公募者など、多様な立場の市民から構成される組織です。
問合せ:
水道課経営管理係【電話】83-6209
下水道課業務係【電話】83-8160