くらし 一般会計当初予算額は「350億5,600万円」 令和7年度当初予算の概要

令和7年度予算は、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」の実現に向けて全小中学校の学習用端末を更新するとともに、小中学校の校舎や屋内運動場のトイレ洋式化と特別教室に空調設備を設置するなど、こどもたちの安全・安心で快適な教育環境を整備するための経費の拡大を図りました。
また、物価高騰対策として市民1人当たり2千円分の大田原市地域応援商品券を配布、美原公園をはじめとする公共施設の再整備などハード面への投資、新たな取り組みとして「大田原の魅力“彩”発見フォトコンテスト」などを開催し、本市の魅力発掘や情報発信の強化を図るための経費を盛り込んだ予算を編成し、一般会計の当初予算額は、前年度と比較して、20億7,700万円、6.3%増の350億5,600万円となりました。
歳入の大部分を占める市税は、前年度予算と比較して4.2%増の112億8,169万3千円を見込んでいますが、その他国県支出金や交付税などの歳入については、国の地方財政計画などを考慮し、それぞれ適切に編成しています。

●用語解説
▽歳入
自主財源…市が自主的に収入できる財源
依存財源…国や県などから交付されたり、割り当てられたりする財源
市税…市民税、固定資産税、軽自動車税など、市に納めていただく税金
繰入金…他会計や基金(預金)などから一般会計に繰り入れする資金
繰越金…前年度の余剰金など
財産収入…市の財産の貸し付けや売り払いによる収入
地方交付税…市の財政が一定水準を維持できるよう、国から交付されるもの
市債…公共施設の建設などのために、国や金融機関から借り入れるお金

▽歳出(性質別)
人件費…市長、市議会議員などの報酬や一般職員の給料など
扶助費…生活保護、児童福祉、高齢者福祉など要援助者に支出する経費
公債費…借り入れをした元金や利子の償還金
補助費…等各種団体などへの負担金や補助金、報償金など
物件費…消耗品費、光熱水費、委託料、使用料など
繰出金…一般会計から特別会計や企業会計へ支出される経費
貸付金・出資金…各種団体などへの貸付金、出資金
維持補修費…施設維持のための補修費
予備費…使途を特定しないで計上し、不測の事態に対応するための経費
積立金…各種積立金
普通建設事業費…道路、学校、公共施設などの建設経費など
災害復旧費…災害を受けた施設などを復旧するための経費

■一般会計の当初予算額と市債残高の推移

※市債残高は、令和5年度までは決算額、令和6年度は決算見込額、令和7年度は当初予算額です。

■特別会計・企業会計
特別会計は、前年度と比較して1億3,933万円の増額となりました。増額の主な要因として、介護保険特別会計において、報酬改定などの影響により、保険給付費の増加が見込まれることなどがあげられます。
企業会計は、前年度と比較して1億9,000万円の増額となりました。増額の主な要因として、水道事業会計における資本的支出が、水道施設の耐震化および基幹管路、老朽管、機械設備などの更新のよる費用の増加などにより2億8,700万円の増額となったことなどがあげられます。

■よいち家・1か月の家計簿
家庭の家計と市の財政では、規模もお金の使い道も違うため、単純に比較はできませんが、令和7年度一般会計当初予算(350億5,600万円)を、県内で平均的とされる年収500万円(1か月あたり約34万円)の世帯に例えてみました。
収入面では、「借金(市債)」、「親からの援助(地方交付税・国県支出金など)」および「貯金の取り崩し(基金繰入など)」など全体的に増加しています。
支出面では、「光熱水費などの雑費(物件費など)」、「家・車などの修理・買い替え(普通建設事業費など)」が増加した一方、「ローンの返済(公債費)」が減少しています。

▽入ってくるお金 合計34万円

▽使うお金 合計34万円

※( )内は前年度比

問合せ:財政課[本]6階
【電話】0287‒23‒8797