くらし 新庁舎の実施設計が完了

市民が親しみやすく、まちに開かれた“City Hall(シティ ホール)”と行政機能の中心である“City Office(シティ オフィス)”。
2つの要素が結びついた、新たな“那須塩原市役所”が誕生します。
※令和9年度下期開庁予定

■建築概要
敷地面積:32,182.70平方メートル(北側敷地駐車場 2,507.76平方メートル含む)
延べ面積:15,298.49平方メートル(庁舎棟:14,544.80平方メートル、車庫棟など:753.69平方メートル)
階数:地上4階建て、地階なし
構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、免震構造

■「基本方針」
・親しみやすい便利な庁舎
・交流によるまちづくりの拠点となる庁舎
・防災拠点となり市民の安全を守る庁舎
・環境負荷の低減に配慮した経済的で効率的な庁舎
・市民に開かれた庁舎

■「設計コンセプト」
『市民公園』がつなぐ開かれた『みどり』の市役所

■外装
那須塩原のやまなみや田園と調和した穏やかな色彩をイメージ。
木目調のアルミパネルを使用し、木の温かみを表現しながらメンテナンス性を保ちます。

■内装
那須塩原市の木材を使用。
効率よく光を取り込み、全体が明るくなるような内装材を選定。

■ユニバーサルデザイン計画
□駐車場
・車いす使用者専用駐車場を6台設置のほか、パーキング・パーミット制度※を導入し、おもいやり駐車場を6台設置
・庁舎出入口の近くにバス停や車寄せを配置
※パーキング・パーミット制度…障害者用駐車区画の利用対象者を限定し、対象者に利用証を交付する制度

□敷地内通路・庁舎内廊下
・敷地出入口、車寄せ、バス停から総合案内までの経路に視覚障害者用誘導ブロックを設置
・誘導ブロックは黄色とし、識別がしやすいように配慮するとともに、屋内の誘導ブロックは低突起タイプを導入することで車いす利用者の通行や歩行者のつまづき防止に配慮

■防災計画
□市民とともに生きる防災庁舎
・防災の拠点として、地震や豪雨などの自然災害に対して庁舎全体の安全性を確保
・市民ホールは一部コンセントの利用ができ、電力供給が可能

□庁舎機能継続への方策
・庁舎ゾーンは鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の免震構造とし、市民ゾーンは鉄骨造の耐震構造
・72時間分の電力供給能力を持つ発電機と蓄電池を組み合わせて、長期的な停電にも対応

■環境計画
□自然エネルギーの有効活用と環境負荷の低減
・省エネ50%+創エネ25%によりNearly ZEB(ニアリー ゼブ)※を取得
・CASBEE(キャスビー)※新築評価Sランクを取得
・BEMS(ベムス)※による更なる省エネ化を実施

※Nearly ZEB…使うエネルギーを大幅に減らし、太陽光発電などでエネルギーを創り出すことで、年間のエネルギー消費量を削減した建物
※CASBEE…省エネや環境配慮に加え、快適性や景観を総合的に考慮し、建築物の品質をS~Cの5段階で評価するシステム
※BEMS…ビルのエネルギー使用状況を見える化し、空調や照明などの設備を効率よくコントロールすることで、省エネと快適な環境を実現するシステム

■新庁舎平面計画
庁舎の各フロアを紹介します。

□外構/1階 まちに開かれた市民交流機能
・市民広場に面した位置に窓口機能を配置し、来庁者が分かりやすいレイアウトとしています。
・市民ホール、市民協働スペース、子育て支援スペース、カフェなどの市民機能を1階に集約しています。

□2階 誰もが利用しやすい窓口機能
・来庁者が多い窓口機能を配置しています。
・目的や用途に合わせた利用が可能な会議室を配置します。
・市民広場とつながる吹き抜け空間を設け、1階の賑わいが感じられる空間とします。

□3階 暮らしの安心を支える防災・管理機能
・災害対策諸室を集約し、災害時の対策本部として機能します。
・管理部門を集約したフロア構成としています。

□4階 市の未来を考える議会機能
・全ての人が傍聴(ぼうちょう)しやすい議場を整備し、開かれた議会とします。
・展望ロビーからは、美しい那須塩原のやまなみを望むことができます。

問い合わせ:[本]那須塩原駅周辺整備室
【電話】0287-73-5175