- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県
- 広報紙名 : ぐんま広報 2025年9月 No.436
GUNMA GOOD PERSON
■群馬の魅力を音楽で表現し世界に発信するバイオリニスト
中学校時代を前橋市で過ごした、世界的バイオリニストの成田達輝さん。
現在はまえばしPR大使として、音楽を通じて群馬の魅力を発信しています。
バイオリニスト
成田 達輝(なりた たつき)さん
PROFILE(プロフィール)
平成4年生まれ、青森県弘前市出身。父の転勤により中学1年から前橋市で生活。平成18年第60回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国1位。高校時代は前橋市から都内の高校まで通学。平成24年、エリザベート王妃国際音楽コンクール2位。群馬県内での公演を含め、国内外の指揮者・オーケストラと共演し、圧倒的なテクニックと多彩な表現力を披露。現代作曲家とのコラボも得意とし、故坂本龍一(さかもとりゅういち)氏のプライベート録音にも参加している
◇「個」を尊重しながらも「情」に厚い群馬の人々に影響され音楽家に
中学1年生の時に父親の仕事の関係で、前橋市に引っ越してきました。群馬の第一印象は「人の温かさ」でした。一人一人が個性的で、個人が大切にされつつも、周りの人々のサポートが十分にあり、情に厚いという印象でした。当時、転校と思春期が重なって、感情的にすごく変化がありました。「新しい場所で自分ができることは音楽しかない。これでみんなとつながりたい」と、合唱コンクールでピアノの伴奏をしたりバイオリンの演奏を披露する機会を作ってもらったりしました。中学での人との出会いと経験が大きな分岐点となりました。
◇八木節はオーケストラでも演奏されるクラシック界では世界的に有名な曲
11月に太田市で開催される群馬交響楽団の演奏会で、故外山雄三(とやまゆうぞう)先生作曲の「ヴァイオリン協奏曲」を演奏します。外山先生は日本の素材を用いた民族色豊かな作品を得意とし、代表作「ラプソディ」では祭りばやしや八木節を取り入れています。今回の演奏会ではラプソディと同様に、オーケストラが奏でる日本の美しい伝統芸能を感じていただけると思います。実は小学3年生の時、ウィーンの演奏会のアンコールで、外山先生の八木節を弾きました。その時はまだ群馬に引っ越す前ですが、当時から群馬とのつながりがあったのかもしれませんね。
■マイグッドぐんま
◇郷土愛を育む上毛かるた
転校してきて驚いたのが「上毛かるた」です。群馬の友達はみんな幼稚園や小学校から親しんでいるので、中学で初めて知った時は戸惑いました。読み札をみんなが覚えていたので、郷土愛の強さを感じました
当時は「つる舞う形の群馬県」くらいしか覚えられなかったのですが、今はもう少し覚えました
◇差し入れでもらった干し芋
今も僕の演奏会に駆け付けてくれる、中学時代の国語の先生がいます。先生からの差し入れの干し芋は、芋本来の甘みが感じられて、とても食べやすくておいしいです。今では家族そろって大好物になりました
老舗の野菜のみそ漬専門店が作る干し芋は、前橋の自社農場などで生産した紅はるかを使用
■直筆サイン色紙をプレゼント!
成田 達輝さんの直筆サイン色紙を「ぐんま広報」8Pのクロスワードパズル正解者の中から1人にプレゼント!