くらし 山本一太の知事コラム

■ぐんま昆虫の森20周年
100年先も愛される施設に

去る8月1日(金)、県立ぐんま昆虫の森(桐生市新里町)が開園20周年の節目を迎えました。昆虫は地球上で最も多様で繁栄している生物です。その昆虫をテーマにした「体験型教育施設」としては国内最大級になります。県内外から年間10万人が訪れ、自然との共生や命の尊さ、地域文化の継承を学んでいただいています。
身近な自然が減少したり、デジタル社会が進展したりするなど、実際に見て、触れることができるぐんま昆虫の森の存在意義は年々高まってきていると思います。開園20周年を機に「県民や来園者に愛され必要とされる施設」「100年先も全国の手本となる施設」を目指し「ぐんま昆虫の森みらいプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトでは、今後の施設の理念やビジョンを検討し、未来志向の新たな構想案を策定していきます。7月4日(金)に開催した第1回検討委員会では、昆虫学者の五箇公一さんや丸山宗利さんの他、昆虫の歌『虫のつぶやき』を作るほどの昆虫好きで知られる歌手の荻野目洋子さんなど、幅広い分野の皆さんを委員にお迎えし、今後の検討に向けて施設の視察をしていただきました。
ぐんま昆虫の森は、自然との調和が見事に整備されている、まさに「生きた学びの場」です。この魅力的な施設をさらに進化させたい。そんな思いを新たにしています。これまで以上に、子どもたちがワクワクし、多くの方々から愛され、魅力的な施設となるよう取り組んでまいります。