- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県桐生市
- 広報紙名 : 広報きりゅう 令和7年2月号
◆ムフロンは意外な動物の祖先だった!
ムフロン・ホンシュウジカ担当 高澤 澪(たかざわ みお)主任技術員
皆さん、ムフロンという動物を知っていますか?
ムフロン放飼場で掃除をしていると、「ヤギがいる~。」「ムフロンって何?」「ヤギの仲間なんだ。」という声がよく聞こえてきます。なぜムフロンがヤギと間違えられるのか考えてみると、オスのこの立派な角を見たら、確かにヤギと間違えられてしまうかもしれません。
ヤギもムフロンも同じ偶蹄目(ぐうていもく)ウシ科なので、大きく分けたら仲間になります。細かく分けると、ムフロンはヤギではなくヒツジの仲間で、現在家畜として飼われているヒツジの祖先の一種だといわれています。
ムフロンは地中海にあるコルシカ島の主に山岳地帯に生息しています。角はオスにしかありません。野生では草や木の葉を食べていて、当園では乾草やヘイキューブ、おから、ふすまなどを混ぜた特製のエサを与えています。
現在当園にはオス1頭メス4頭のムフロンを飼育しています。ムフロンたちはとても警戒心が強く、近づくと逃げてしまい、全く身体に触らせてくれません。お昼前後に与えている特製のエサを持っていくと、「ちょうだい」と放飼場でメーメーと鳴いていますが、なかなか近づいてきてくれません。隣のホンシュウジカは近づいてきて触らせてくれるのに悲しいです。
最後に、これからも桐生が岡動物園がたくさんの人々から親しまれる動物園になるように精進したいと思います。ぜひ遊びに来てください。
問い合わせ:未来へはばたけ山田製作所桐生が岡動物園
【電話】22-4442