くらし ~老朽化する公共施設~現状 課題

急激な人口増加に伴い集中的に整備してきた公共施設。整備から約半世紀が経ち、それらの施設は老朽化が進み、更新や大規模な改修の時期を一斉に迎えています。
しかし、人口減少や少子高齢化の進展により将来的に税収の減少が見込まれる現状では、全ての公共施設を維持し、更新していくことはできません。そのような状況でも、必要なサービスや機能を維持していくためには、地域ごとの状況を踏まえ、公共施設を適正に管理していく必要があります。

■公共施設の現状
公共施設の建設年別面積は、人口急増期の1970年代から1980年代にかけて大きなピークとなります。
建設後40年以上経過し、大規模な改修や更新の検討が必要な施設が、令和6年度末時点で全体の約58%にも及んでいます。

■人口減少と経費の見通し
◇人口の見通し
生産年齢人口(15~64歳)が減少する一方、高齢者人口(65歳~)が増加する見通しです。

◇経費の見通し
現在、施設の維持管理や更新等に年間約126億円を要しています。令和4年に改訂した川越市公共施設等総合管理計画では、今後30年間の経費を総額約4,473億円(約149億円/年)と試算しており、毎年約23億円不足する見通しです。

■ともに考える公共施設マネジメント
現在の財政状況を考えると、これまで同様に公共施設を維持管理していくことは困難と見込まれます。今後は、市民の皆さんのニーズを踏まえ、施設機能の見直しを図り、公共施設の総量を減らしながら再編する必要があります。
一方で、災害時にも安心安全に利用できるよう公共施設の維持管理や、子育てサービス等の必要な公共サービスを維持していくことも重要です。
取り組みに当たっては、市と皆さんが協力しながら、公共施設の在り方を共に考え、進めていくことが大切です。皆さんのご理解とご協力をお願いします。

◎生産年齢人口が減って税収が減るのに更新費用はどんどんかかる…
だから、マネジメントが必要

■皆さんの意見をお待ちしています
市では老朽化が進行する公共施設等の更新、統廃合などの再編、適切な保全による長寿命化などの方針を示した「川越市公共施設等総合管理計画」の改定を今年度に予定してます。意見募集の実施期間等については、今後、広報川越や市HPでお知らせします。ぜひ、皆さんの意見をお寄せください。

問合せ:社会資本マネジメント課
【電話】224-6377
【FAX】225-2895
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