- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県行田市
- 広報紙名 : 市報ぎょうだ 令和7年3月号No.945
■第2回では、これまでの小学校・中学校と義務教育学校でどのような違いがあるか説明します。
▽余裕のある学校生活の実現
これまでの小学校・中学校では、それぞれの授業の指導方針や学習方法、教員の関わり方などに違いがあり、これらに子どもたちが戸惑う様子も見られました。
一方、義務教育学校では、発達段階を踏まえて、授業の指導方針や学習方法、教員の関わり方などを9年間一貫したものとすることができます。そのため、学校生活にも余裕が生まれ、学習面や生活面で効果を発揮することが期待できます。
このように9年間一貫した指導方針の下、余裕のある学校生活を送ることで、学力を定着させつつ、人間関係を安定させ、学習活動の充実を図っていきたいと考えています。
▽4-3-2制の導入などによる柔軟な学習指導
これまでの小学校6年間、中学校3年間といった「6-3制」の区切りの場合、定期テストや部活動が中学校で急に始まるため、子どもたちの負担も大きくなります。
一方、義務教育学校は1つの学校であるため、「6-3制」だけでなく「4-3-2制」などを導入することもできます。例えば、「4-3-2制」の場合、中学校から始まる定期テストを5年生から少しずつ前倒しする、希望者は部活動に参加するなど、スモールステップで上級学年に進んでいくこともできます。
併せて、中学校の専科免許を有する教員が小学校段階の理科や音楽などの授業に参加する指導や、小学校の免許を有する教員が中学校段階の総合的な学習の時間に参加して、成長した子どもたちと関わることもできます。こうした方法を「乗り入れ指導」といいますが、義務教育学校という1つの学校の中で柔軟に調整することができます。
▽義務教育学校を設置していくに当たって
「乗り入れ指導」のみならず、日常的に小学校と中学校の教員が一体となり、子どもたちの学習状況や生活の様子を共有し、丁寧な指導を行っていくことが大切です。
本市では、こうした魅力ある義務教育学校を設置し、より良い学校教育の充実に向けて取り組んでいきます。
問い合わせ:教育総務課学籍・学校再編担当
【電話】内線5307