- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県行田市
- 広報紙名 : 市報ぎょうだ 令和7年4月号No.946
■第18回「はにわの館で「はにじょ」になりました!」
昨年あたりから全国的に「はにわ」ブームが巻き起こっています。戦後何度かブームが起きていますが、今回のはにわブームに勢いをつけたのは、昨年10月から東京国立博物館で開催された「はにわ展」でした。人物はにわ「挂甲(けいこう)の武人」の国宝指定50周年を記念し特別展として開催されたこの展覧会には、全国からはにわの名品が集結し、約30万人の来訪者を魅了したといいます。神秘性と素朴で親しみやすいフォルムが魅力のはにわですが、「踊るはにわ」、「笑うはにわ」など、令和のはにわブームのけん引役は、「ゆるカワはにわ」なんだそうです。
さて、全国有数の古墳を有するわが行田市では、国指定重要文化財など数多くのはにわが出土しています。ご存じのとおり、はにわは王や時の権力者のお墓である古墳の上や周囲に並べて、死者の魂を守ったり鎮めたりしたといわれているので、『古墳のあるところにはにわあり』といってよいかと思います。
身近な足元のものほど、その価値を見逃してしまいがちかもしれません。かくいう私も、先日、はにわの館ではにわづくりを初体験し、その魅力を知りました。何十年ぶりの粘土いじりでしたが、作っていくうちにどんどん夢中になり、ついに顔が猫でしっぽが豚の「踊るねこぶたはにわ」が完成しました!
歴史好きの女性を歴女(れきじょ)、刀剣好きの女性を刀剣女子(とうけんじょし)と呼ぶならば、はにわ好きの女性は「はにじょ」です。はにわブームに乗って、全国の「はにじょ」に行田にお越しいただきたいですし、市民の皆さんも、どうぞ、はにわづくりを体験してみてください。きっとハマります。
行田市長 行田邦子