子育て 義務教育学校ってなに? 第7回 豊かな学びを支える魅力的な教育空間の整備

■今月は、義務教育学校における学び舎について紹介します。
人工知能、ビッグデータ、ロボティクスなどのデジタル技術が高度化し、社会のあり方が大きく変化しつつあります。
こうした状況を踏まえ、学校では、GIGAスクール構想による1人1台端末と高速ネットワーク環境の下、一人一人のペースに合わせた「個別最適な学び」と、クラスメートと共にデジタル上で共同作業を実施する「協働的な学び」を一体的に充実させていくことが求められています。また、デジタル技術を活用することで、教室などの特定の空間だけでなく、校内のあらゆる場所を学びの場とすることが可能となり、子どもたちの学びのスタイルも変化しています。そこで、国では、新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について、既成概念にとらわれずに、学校施設全体を学びの場として創意工夫を凝らしながら整備することを示しています。
こうした新しい時代の学びを実現するため、再編後に設置する義務教育学校では、デジタル技術を活用した多様な学びが展開できるよう、柔軟で創造的な学習空間を整備したいと考えています。また、学年を越えた交流を促進するオープンスペースを確保するなど、9年間における教育活動の充実が図れるよう必要な諸室を配置していきます。
例えば、学校図書館をコンピュータ室と関連付けて整備し、学校の中核的機能として位置付けていくことが考えられます。市では、特色ある教育として「ふるさと学習」を掲げ、協働的な課題解決型学習を実施していくことを目指していますが、学校図書館を有機的に他の機能と組み合わせて整備することで、ICTを活用しながら、「調べる」、「まとめる」、「発表する」などの学習活動が効果的に行えるようになると考えています。
このように、再編後の新しい学校の開校に向けて、施設整備にも力を入れ、子どもたちが「また明日も行きたい」と思える魅力ある義務教育学校を設置していきます。

問い合わせ:教育総務課学籍・学校再編担当
【電話】内線5307