- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県加須市
- 広報紙名 : 広報かぞ 2025年10月号
■テニスプレーヤー
田畑遼(Tabata Ryo)
平成20年生まれ、加須市在住
市内の「むさしの村ローンテニスクラブ」をホームコートとしている
ジュニアランキングは国内18歳以下で1位、ITF(国際テニス連盟)で11位(令和7年6月末時点)
国外での質の高い経験を得るため、1年の半分以上を海外で過ごす
令和2年度 夢☆未来応援事業 夢チャレンジャー
令和7年、全仏オープンジュニアベスト4
※広報かぞでは、令和3年12月号「加須のITSUZAI」、令和6年8月号「特集」で、田畑選手の夢への挑戦を追いかけてきました。
海外での武者修行が、田畑選手にさまざまな変化をもたらしている。「言葉の壁を感じ、最初はつらかったが、人に恵まれた」と謙虚に話しつつ、「お互いの考えを明確にしたコミュニケーションを積み重ねたことで、これまではコーチに言われた課題にだけ向き合ってきたが、最近は今の自分に必要な練習が自分で分かるようになってきた」と自己分析も順調だ。
他に変化を感じるのは、試合前や練習前後の過ごし方だという。世界で活躍する選手は、自分に必要なアップや休息をよく分かっている。彼らから学び「『今』に集中すること、練習と休息の切り替えを意識している」。加須市についても「以前は練習に集中できる場所だったが、今は心身を調整できる場所」と変化を感じている。
今後について「全仏オープン優勝という夢は変わらない」とし「テニスを知らない方からも応援されるような選手を目指したい」と加える。そのためにも「ミスを減らし、リードされても喰らいつき、競った試合で勝ち切れるようになりたい」と熱く語る。
自分を信じて努力を続け、一つひとつの経験から多くを学んでいく。変わらない真っすぐな強さと、変わり続けるしなやかな強さを共に感じる田畑選手の成長は止まらない。
