くらし 新年挨拶 令和8年を迎えて

皆様には、輝かしい新年を健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
旧年中は、市政全般にわたりご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございました。本年も引き続き市民の皆様と共に、より良いまちづくりに取り組んでまいります。
平成28年度から10年間を計画期間とする「第五次東松山市総合計画」は、令和8年3月末をもって満了します。本計画では「観光振興」「産業振興」「子育て支援」をリーディングプロジェクトとして事業を進め、令和3年度からは、重点課題として新たに「防災・減災対策の推進」「地域福祉の充実」を位置づけ、目指すべきまちの将来像である「住みたい、働きたい、訪れたい 元気と希望に出会えるまち 東松山」の実現に向けて、各施策を展開してまいりました。この間、令和元年東日本台風や新型コロナウイルス感染症の感染拡大などの大きな困難に直面しましたが、全市的な取組により克服することができました。
その結果、人口増加により「住みたいまち」、企業進出の増加により「働きたいまち」、観光客数の増加により「訪れたいまち」を実現することができました。
「住みたいまち」の実現では、地理的な優位性を活かし、企業誘致による雇用創出と充実した子育て環境を整備し「自己完結型」のまちづくりを進めてきました。子育て環境の整備では、こども医療費の助成対象を18歳まで拡大し「子育てコンシェルジュ」や保育施設の充実、子育て支援アプリの導入など、市独自の取組を展開してきました。また「こども家庭センター」を開設し、母子保健と児童福祉の連携を強化しました。
「働きたいまち」の実現では、藤曲地区やきじやま地区への企業誘致を進めるとともに、創業支援センターを設置して起業家育成に力を入れました。また、スマート農業や陸上養殖など先進的な企業の進出や、地元産品のブランド化、官民連携による「TABETEレスキュー直売所」の運営など、地域経済の活性化に取り組んでまいりました。
「訪れたいまち」の実現では、観光施設の整備を進め、市内観光施設や事業者との連携を強化しました。昨年リニューアルオープンした「くらかけ清流の郷」や「化石と自然の体験館」では、多くの来場者を迎え、観光入り込み客数が増加しました。「東松山ぼたん園」も季節ごとに特別なイベントを開催し、四季折々の魅力を発信しております。
防災・減災対策では、令和元年東日本台風を教訓に河川改修を進めるとともに、防災行政無線のデジタル化や避難所となる体育館への空調設備設置を実施したほか、自主防災組織のリーダー養成研修や災害時の応援協定締結により、災害対応力の向上を図りました。
地域福祉では、高齢者の「楽しみたい、働きたい、貢献したい」というニーズに応える「心のこもった地域福祉プロジェクト」を立ち上げ、健康づくりや介護予防を促進しました。これにより、65歳以上の健康寿命が延伸しました。
インフラ整備においては、市道第12号線の開通や高坂駅東口第一土地区画整理事業の完了、松高前通線や準用河川新江川の整備など、市民の皆様の協力をいただき取り組んでまいりました。これまで進めてきたインフラ整備がまちづくりの基盤となり、大きな成果を生み出してきました。
また、厳しい財政状況の中、ふるさと納税の強化を図り、令和6年度には過去最高の約3億3千万円の寄附をいただきました。貴重なご寄附は、まちづくりの財源として大切に活用しております。
これまでの成果を受けて、本市は着実に発展を遂げ、東洋経済新報社の「住みよさランキング」では4年連続埼玉県内第1位を獲得し、指標の一つである「快適度」では2年連続で全国第1位を獲得しました。花とウォーキング、そしてノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章博士が生まれ育ったまちとして、引き続き市民の皆様が誇りに思えるまちづくりを全力で進めてまいります。
さて、令和8年度からは、今後10年間にわたる本市の新たな最上位計画「第六次東松山市総合計画」がスタートします。計画の策定にあたり、市内の中学生・高校生を含む多くの市民や本市に関わりを持つ方々から、まちの発展につながるご意見やご提案をいただきました。ここに改めて感謝申し上げます。
第六次総合計画では「市民力」を重視し、全ての市民が生きがいを持ち、安心して暮らすことのできる東松山市を創造することをまちづくりの理念とし「元気と希望と歩むまち 住みよさ やさしさ東松山」をまちの将来像に掲げました。
本市においても人口減少や少子化・高齢化の進行、将来発生が予測される大規模災害への備え、老朽化する生活インフラや公共施設への対応、財政的な制約など、多くの困難な課題に直面する時代を迎えています。このため、新たな総合計画では「強靭・快適」「賑わい・活力」「健やか・生きがい」の3つを重点テーマとし、課題の解決やまちの将来像の実現に向け、分野横断的に取組を推進してまいります。
「強靭・快適」では、適正な財政運営に取り組みながら、公共施設や都市基盤の再生、防災力の向上、地域公共交通の充実などを通じて、市民の暮らしに直結するまちの安全性や快適性、利便性を確保します。
「賑わい・活力」では、利便性の高い交通網や豊かな自然に恵まれた生活環境などの本市が有する魅力や優位性を生かし、中心市街地の活性化や農作物の生産拡大、地域内での経済循環の推進に取り組み、まちの活力の源となる地域経済や産業、観光を活性化します。
「健やか・生きがい」では、市民の健康水準を維持・向上するとともに、こどもや高齢者の活躍促進、地域コミュニティの活性化を進めます。また、文化や芸術など、心を豊かにする取組を充実させ、地域に対する市民の誇りや愛着の醸成を図ります。
このように新たな総合計画の下「元気」と「希望」が将来にわたって続いていく東松山市を創造するために全力で取り組んでまいりますので、引き続き皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
結びに、本年が皆様にとりまして、素晴らしい年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

東松山市長 森田光一