文化 ひがしまつやまキッズ集合(しゅうごう)!おしえて『文化財(ぶんかざい)』

■オシッサマ(古凍(ふるこおり))
これは病気(びょうき)や悪霊(あくりょう)を祓(はら)う力(ちから)があると信(しん)じられている獅子頭(ししがしら)をささげ持(も)って、村中(むらじゅう)及(およ)び各家(かくか)を残(のこ)らずに祓ってまわる行事(ぎょうじ)です。神霊(しんれい)の宿(やど)った獅子頭を尊称(そんしょう)して「お獅子様」と呼(よ)ばれるのが一般的(いっぱんてき)ですが、古凍では「オシッサマ」と呼ばれています。疫病(えきびょう)などが蔓延(まんえん)しやすい夏(なつ)に向(む)けて行(おこな)われるもので、古凍では4月(がつ)15日(にち)に近(ちか)い日曜日(にちようび)に行われます。
鷲神社(わしじんじゃ)の宮司(ぐうじ)と、行事・当番(とうばん)が長(なが)さ4~5メートルの緑(みどり)と白(しろ)の布(ぬの)を付(つ)けた雌雄一対(しゆういっつい)の獅子頭を担(かつ)いで地区内(ちくない)を1軒(けん)ずつまわって祓いを行います。この行事に、市無形民俗文化財(しむけいみんぞくぶんかざい)の「古凍の祭(まつ)りばやし」が音(おと)を添(そ)えます。午前(ごぜん)10時(じ)30分(ふん)頃(ころ)鷲神社を出発(しゅっぱつ)し、夕方(ゆうがた)までかかって各家をまわりきると、根岸沼(ねぎしぬま)に向(む)かい、獅子頭を外(そと)に向けて口(くち)をパクパクさせる所作(しょさ)をもって厄(やく)を地区外(がい)に吐(は)き出(だ)させます。そして御幣(ごへい)とお賽銭(さいせん)を乗せた桟俵(さんだわら)を沼へ流(なが)し行事が終了(しゅうりょう)します。
※写真等は、本紙をご覧ください。

問合せ:埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)センター
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