子育て 【特集】「 ありがとう、私たちの小学校」閉校→新校へ

井泉小学校
三田ケ谷小学校
村君小学校

令和7年3月末、学校の再編成で、井泉小学校、三田ケ谷小学校、村君小学校が閉校となりました。3校はともに創立150年以上(明治6年開校)の歴史を持ち、3月に行われた各校での閉校記念式典では、児童や保護者、地域の方などが、思い出の詰まった校舎に感謝と別れを告げました。

■井泉小学校(児童数305名)
3月8日(土)、児童や職員、保護者、地域の方など約400名が見守る中、創立150周年及び閉校記念式典が行われました。細村校長の挨拶から始まり、井泉小の歴史を写真で振り返る映像が流れると、昔の写真を見た児童たちから驚きの声が。後半、令和時代の写真が映ると、会場は一番の盛り上がりに。映像の音楽に合わせて手拍子と歌声が沸き起こりました。参加者全員で校歌を歌った後(本紙写真(1))、校長から河田市長へ校旗が返納され(本紙写真(2))、式が終了しました。
式典後は校庭で、全児童による鼓笛演奏や(本紙写真(3))、午後からは、学校前の道路を歩行者天国にして露店やキッチンカーが出店しました。夕方には花火が打ち上げられ、学校と実行委員会、地域の方々の協力のもと、盛大に締めくくられました。

■三田ケ谷小学校(児童数55名)
三田ケ谷小の特色ある取り組みの一つに、水生食虫植物ムジナモの保存活動があります。校内にあるムジナモの観察池では、歴代児童が41年間にわたり、飼育を続けてきました。
3月1日(土)、閉校記念式典が行われ、児童や職員、保護者、地域の方など約250名が参加しました。来賓挨拶の後、参加者全員で校歌を斉唱(本紙写真(4))、高野校長から市長へ校旗が返納されました(本紙写真(5))。校長挨拶が終わり、最後の児童発表では、ムジナモの飼育担当である5・6年生が、これまでの取り組みを紹介(本紙写真(6))。観察池のムジナモは、新しい小学校や東中学校に引き継がれ、活動が継続できることも報告しました。また、4年生は、記念品に製作した金属製ブックマーク(しおり)と木製コースターの、完成までの道のりを発表(本紙写真(7))。地元企業と協力して作った記念品は、記念誌と一緒に参加者に配られました。和やかな雰囲気で式典は終了し、参加者は当時の思い出を懐かしみながら、学び舎との別れを惜しみました。

■村君小学校(児童数47名)
村君小は豊かな自然に囲まれ、学校の北側を流れる利根川を利用した川下り体験や、サケの放流など、充実した自然体験活動が特徴の一つです。
閉校記念式典は、3月1日(土)に行われ、300名を超える参加者が来場しました。式典前、全児童がステージに並び、村君小の歴史と各児童が一人ずつ、学校で過ごした思い出などを発表しました(本紙写真(8))。式典では、来賓挨拶、代表児童の言葉(本紙写真(9))、校歌斉唱と続き、児童から市長へ校旗が返納されました(本紙写真(10))。最後に、今成校長から「校訓の『自彊不息(じきょうやまず)(自ら励み努力すること)』の精神を忘れず、頑張ってほしい」と、児童たちにエールが送られました。
式典後、校庭に移動し、参加者全員でドローンでの記念撮影(本紙写真(11))。閉校記念碑の除幕式や、校舎内の見学ツアーも行われました。たくさんの方に見守られ、村君小は151年の歴史に、幕を下ろしました。

■羽生東小学校(児童数397名)
4月から、3校が再編成され、井泉小の施設を引き継ぎ、新しく「羽生東小学校」が開校しました。
4月8日(火)、開校記念式典が行われ、川島教育長の開校告示により、羽生東小の開校が宣言されました。教育長から初代校長の細村校長へ校旗が授与されると、「3校の歴史と伝統を継承・発展させられるよう、学校づくりにまい進していきます」と挨拶。新たな歴史の1ページが始まりました。

※詳しくは本紙をご覧ください。