くらし Happiness Letter(コウノトリ便り) 第2回

■コウノトリってどんな鳥?

皆さんはコウノトリにどんなイメージをお持ちでしょうか。幸せを運ぶ鳥や、幸福の象徴とされている鳥ですが、その中でもコウノトリのイメージとして一番に浮かぶのは、赤ちゃんを運んでくる鳥ではないでしょうか。なぜコウノトリは赤ちゃんを運ぶ鳥といわれているのか。その由来は、意外にも日本から浸透したのではなく、ヨーロッパなどの海外が発祥だと言われています。19世紀の童話作家であるアンデルセンの創作童話の1つに「沼の王の娘」という話があります。子どものいないヴァイキングという夫婦のもとにコウノトリが赤ちゃんを届けるという描写があり、これがコウノトリの赤ちゃんを運んでくるというイメージにつながっていると考えられています。

一方、ヨーロッパではドイツの国鳥にも指定されているシュバシコウという鳥が生息しておりコウノトリに非常によく似た姿をしています。ヨーロッパのお話ではたびたびシュバシコウが赤ちゃんを運ぶ鳥として出てきており、日本へ伝わる際に、日本に馴染みのあるコウノトリに置き換わって伝わってきたのではないかともされています。

このようにコウノトリが幸せを届ける鳥として、広く認識されていることは間違いありません。鴻巣市で飼育している2羽のコウノトリもきっと皆さんに幸せを運んでくれることでしょう。