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■サプリメントと薬の飲み合わせ

サプリメントは健康維持や体調改善に役立ちますが、薬と併用する際には注意が必要です。
まず、相互作用の問題があります。サプリメントと薬が体内で相互作用を起こすと、薬の効果が増強されたり、逆に減弱されたりすることがあります。たとえば、ワルファリンという抗凝固薬を服用している場合、ビタミンKを含むサプリメントは薬の効果を弱める可能性があります。
次に、吸収や代謝への影響です。サプリメントが薬の吸収や代謝に影響を与えることがあります。例えば、カルシウムや鉄分を含むサプリメントは、抗生物質の吸収を妨げる可能性があります。また、グレープフルーツジュースは、一部の薬の代謝を変化させ、薬が体内に過剰に蓄積されるリスクがあります。
過剰摂取にも注意が必要です。サプリメントは自然由来であっても、過剰に摂取すると健康に害を及ぼすことがあります。特に、ビタミンAやビタミンDは脂溶性で体内に蓄積されやすく、過剰摂取によって中毒症状を引き起こす可能性があります。サプリメントと薬の成分が重複することもあるため、過剰摂取のリスクも考慮する必要があります。
サプリメントは一見安全に思えるかもしれませんが、このように薬との相互作用や体への影響を考慮することが必要です。特に、複数の薬を服用している場合や慢性疾患を持っている場合は、サプリメントを追加する前に医師や薬剤師に相談し、適切なアドバイスを受けることが推奨されます。
サプリメントと薬を適切に併用することで、健康管理が効果的になりますが、相互作用や過剰摂取に注意し、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
(鴻巣薬剤師会)