- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県深谷市
- 広報紙名 : 広報ふかや 2025年3月号
《変更その3》 県内初!自動運転技術の導入を目指します
自動運転技術の研究に取り組む埼玉工業大学などと連携し、北部シャトル便の周遊便ルートに、自動運転技術の導入を目指します。これは、県内のコミュニティバスでは初の取り組みです。
※当面の間は運転手のいる自動運転レベル2での運行となります。
◎導入を目指す自動運転技術は、地元の埼玉工業大学が研究・開発した『地産地消』の技術です。また、車両は新たに、深谷らしさのあふれるデザインになっています。
※北部シャトル+周遊便以外の3路線は現行のデザインです。
◆自動運転技術で交通課題を解決!
▽自動運転レベル4実現に向けた深谷市の取り組み
公共交通は、多くのかたが利用しやすい運行をすることはもちろん、運転手不足も課題となっています。
市では運転手不足などの交通課題を自動運転技術で解決するため、令和5年6月に、自動運転技術の専門事業者の7者(埼玉工業大学、A‐Drive(ドライブ)(株)、アイサンテクノロジー(株)、損害保険ジャパン(株)、KDDI(株)、(株)ティアフォー、深谷観光バス(株))と『深谷自動運転実装コンソーシアム(共同事業体)』を立ち上げました。
自動運転は、機能に応じてレベル分けされています(下図『自動運転の機能によるレベル分け』参照)。
深谷自動運転実装コンソーシアムは、県内で唯一、国庫補助金『自動運転社会実装推進事業』に、2年連続で採択され、運転手が車内にいない状態でも運行可能な『自動運転レベル4』実現に向けた取り組みを行っています。
運転操作の主体:人
レベル1:運転支援
『車線内走行の維持を支援する、前方を走る車に追従する』機能などで、システムがブレーキ・アクセルまたはハンドルの操作の補助を行う
レベル2:部分的運転自動化
アクセル・ブレーキとハンドルの操作をシステムが担うが、『今の状況で自動運転を継続してよいかどうか』を判断するのは人(ハンズフリー)
運転操作の主体:システム
レベル3:条件付き運転自動化
対応が難しい場面では、運転手に操作を引き継ぐことを前提として、システムが運転操作だけでなく『対応可能か』の判断も担う(アイズフリー
レベル4:高度運転自動化
特定条件下において、運転がシステムだけで完結し、手に負えない状況になれば安全に停止して人にサポートを求める(ドライバーレス)
レベル5:完全運転自動化
あらゆる状況でシステムのみで運転が完結する
自動運転の機能によるレベル分け(参考:国土交通省『自動運転車の安全技術ガイドライン』、『自動運転のレベル分けについて』)
※詳細は本紙P.4をご覧ください。
◆自動運転EVバスの実証運行で自動運転を体験!
2月10~12日にかけて、自動運転EVバスの試乗会が行われ、自動運転レベル2で市内の公道(JR深谷駅南口~上柴地区内)を実証運行しました。
このバスは、国内で自動運転レベル4の運行認可の取得実績のある、最先端の車両です。物体認識用のカメラ19台と周辺の状況を把握するためのレーザースキャナーである『ライダー』9台を駆使し、自動運転を行っています。
※今回実証運行を行った自動運転EVバスは、『くるリン』(北部シャトル+周遊便)に導入予定の車両ではなく、実験車両であり、自動運転レベル4実現を目指しこれからも実証運行を重ねていきます。
◆自動運転バスにいざ試乗!
・運転手がタッチパネルを操作することで自動運転に切り替わります
・自動運転中は、運転手がハンドルから手を離した状態で走行します。
・運転席後部のモニターで、現在走っている進路や軌跡、人や建物などをセンサーで感知していることが分かります。
▽実際に乗ってみて
自動運転時の乗り心地は手動運転とほとんど変わらず、快適で、ハンドルがひとりでに動く様子はなんだか不思議な感覚でした。
広報担当
〈Interview〉 『深谷自動運転実装コンソーシアム』で中心メンバーとして活動している埼玉工業大学の渡部副学長に聞きました
◆自動運転技術でより多くの人がより安全に移動できる環境を提供し、みんなが笑顔でいられる社会を目指しています。
○『くるリン(定時定路線)』に自動運転技術が導入されることを、どのように感じていますか?
皆さんの温かいご支援の下、一歩一歩ではありますが、社会実装へ着実に近づいていると感じており、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、できるだけ早く皆さんが自動運転の利便性を享受できるよう、引き続き努力していきます。
○自動運転の持つ可能性はどのようなものですか?
自動運転が提供できる最大のメリットは、より多くの人に『移動の自由』をもたらすことです。そして、人為的なミスによる事故の削減に寄与することで、より多くのかたが、長い時間笑顔でいられる社会づくりに貢献すると考えています。また、このように成長を続ける産業の中心で、研究を行った学生たちが将来、全国各地で活躍し、いずれは深谷に戻ってきて地元の産業を豊かにする、そうした好循環を生み出す一助として、令和7年度自動運転専攻※が大きな役割を果たすと期待しています。
※埼玉工業大学は令和7年4月に工学部情報システム学科へ、国内初となる自動運転専攻を開設します。
埼玉工業大学 副学長
自動運転技術開発センター センター長 渡部大志(わたべだいし)さん
問い合わせ:都市計画課
【電話】574-6654