くらし [特集] 次世代へ引き継ぐために 未来へつなぐ公共施設の在り方(3)

■次の世代に負担を継承しないために
公共施設の適正配置・再編を進めていく上で、利用する市民の皆さんには、これまでに比べてご不便をお掛けしてしまうことが、どうしても避けられません。
さまざまな施設が身近にあることは便利である一方、老朽化した際の解体・建て替え費用や、維持・管理するための費用などもかかり、厳しさを増す財政状況では、教育や子育て支援、福祉などに十分な費用がかけられなくなる恐れもあります。
市では、今後の人口減少をはじめ、厳しい財政状況の中、必要な市民サービスを継続し、次の世代に負担を継承しない、最適な公共施設の『在り方』を考え、取り組みを進めていきます。
公共施設再編の取り組みを進めるためには、市民の皆さん一人ひとりが、『市民全体の財産である公共施設を、次の世代のために引き継いでいく』という意識を持っていただくことが大切です。引き続きのご理解、ご協力をよろしくお願いします。

■未来へつなぐ公共施設の再編事例
近年、市が実施した『深谷市公共施設適正配置基本方針』に基づいた公共施設の再編事例を紹介します。
▽岡部生涯学習センター・岡部公民館
岡部生涯学習センター・岡部公民館は、老朽化とともに耐震不足が懸念されていた旧岡部公民館、岡部総合支所、旧岡部公民館内の図書館などを統合することで、老朽化への対応だけでなく、利便性の向上や災害時の防災拠点としての機能確保のため、複合施設として集約、整備を行いました。
また、地域のニーズに応え、皆さんがさまざまな学習活動ができるように、『多目的室』、『学習室』などを設置しました。

▽川本地区複合施設『ワモア川本』
川本地区複合施設『ワモア川本』は、建設地の旧高齢者福祉青少年活動複合施設もくせい館の機能としてきた入浴施設、市民の憩いの場となる大広間などを備えた川本生涯学習センター・川本公民館、川本図書館、川本総合支所などを併設する特徴的な複合施設です。
生涯学習活動や地域活動の新たな拠点として、地域住民をはじめ、こどもから高齢者まで幅広い世代の交流が生まれる施設となることを期待し、整備を行いました。

■現在実施している再編の取り組み
▽旧岡部BandG海洋センター
未利用資産の『旧岡部BandG海洋センター』を速やかに活用するため、土地と建物解体をセットにして、解体後に負担金を支払う『マイナス入札』による売却を予定しています。

問い合わせ:公共施設改革推進室
【電話】568-5009